健康と誤った判断

安倍晋三前首相が健康を良い状態に維持できず、これ以上首相を続けたら誤った政策判断をしてしまうかもしれないとの理由で総理大臣を辞任した。健康不良による判断の誤りは、首相であっても、議員であっても同様なのだろうから、本来国民の代表としての国会議員の職にとどまるべきではない。過去から現在に至るまでその甘い認識は変化しないようだ。

東京オリンピック組織委員会が新しいポストを作って安倍晋三前首相を招くのだそうだ。いかにも馬鹿げた話である。今更新しいポストを作るというのだから、それは過去にも未来にも不要なポストということがはっきりしている。それに加え、政策判断が間違う可能性が高いからと辞任したものをお招きして任せる仕事などあるわけがない。組織委員会なるものがどれだけ東京五輪をいいかげんなものと考えているのが分かる(土建屋、広告代理店などの利権を注視しているのでは?)

さて、今回の菅内閣では平沢勝栄が復興大臣として入閣した。安倍晋三前首相の家庭教師をしていたことで有名である。然し東大生だったころの平沢勝栄の家庭教師能力が優秀だったとは思えない。教え子はその後成蹊大学までエスカレーターで進むからである。家庭教師とは言うものの宿題係だった可能性だってありそうだ。

この平沢勝栄、すでに75歳である。あちこちでの出演の時の話しぶりから見ても、上り坂の人でないことは確かだろう。閣僚が揃って写真撮影に臨む時の写真を見れば。一人平沢勝栄だけが階段の手すりを握り、傾く体を支えている。政権に極めて近い産経新聞での写真でもそうなのだから、健康上の問題があるように見えた。

安倍晋三前首相の例もある。健康に問題ある人を大臣になどしてはいけないのではないか。何やら「一度くらい大臣に」との慰め・お手盛りだったようにも感じる。実は元気で大活躍ということであればよいのだが。

 


海外アクション小説『カスモフ』を電子出版した

海外アクション小説の中のロシア物3部作の一つである。箱舟で有名なノア一族がカフカス山脈の地域に住み着いた。だからこそ白人を人種的にコーカソイドと呼ぶのである。その子孫がチェチェン人(実際にはノフチー)なのだ。この小説、著者が言うのもオカシイが面白い。電子書籍化のために紹介文を書いたのだが、そのために『カスモフ』を読み直したのである。そして次に書くべき小説の構想も浮かんだ。以下にアマゾンでの紹介文を引用するので読んで欲しい。

(引用)

チェチェン独立軍とロシア軍の戦闘が続くチェチェンは、ノアの箱舟のノア一族が定着したところで、その歴史を反映した独立言語チェチェン語を話す所でもある。現在の宗教はイスラム教であるが、地の果てまで追って復讐を果たす「血の誓い」でも有名だ。

そのチェチェンの中の小さな村、カリーニナで山にヤギの放牧にケファが行っている間に父、妻、そして可愛くまだ幼い娘の3人が同時に殺されてしまった。当然ながらケファは復讐を誓う、「血の誓い」である。そしてケファ・カスモフと友人のムファの二人は果てしない復讐の旅に出ようとしたが全く当てがなく途方に暮れた。

その時ケファはかつて一緒に働いたことのある親友伊達を思い出したのである。

謎めいた一通のメールを受け取った伊達は親友のために千代と共に支援を始める。

家族を殺害した3人の犯人の特定、所在の確認などを経て復讐は実行に移される。チェチェンの基地にいた一人の殺害などは苦労が多くても実行できたが、一番の大物はモスクワの情報機関に所属していた。フェドチュクという幹部将校をなんと、彼のラスプーチン暗殺現場となった、ユスポフ邸に呼び出し、銃撃戦を経て遂にフェドチュクを倒す。そこからのヘリでの脱出作戦が手に汗握るものだ。ロシアの3機の軍用ヘリのうち2機を撃墜し、3機目のミサイルで墜落されたと見せてノルウェー領内に着陸する。

この紹介文を書くために読み直してみて余りの面白さに驚いた。自分の著書に感動するなんて変ではあるが、実際そうなのである。

ロシア物をもう一冊書きたくなった。

 


園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(248)現場には現地のプロを配置する(3)Drilling Engineer (2)

掘削作業が現実の工程に入るとパース事務所にもう一人掘削エンジニアが欲しいと小林照明から依頼があったので本社に派遣を依頼した。本社には一名増員の話をするだけで誰が欲しいとは言えないという奇妙な田舎会社システムだった。

本社では、まるでそろそろあいつを大臣にという自民党政権と似た感じで、順送りの人選をするだけなのである。少数のチームで仕事をするにはそれなりの人間を集める必要があるが、適材適所ではなく順送り人事では上手く行くはずがない。

送られてきたのは脇島、大阪は岸和田の男である。私がオマーンで探鉱開発に従事していたころ、隣のオキシデンタルのサファー油田で、ダウウェルシュランベルジャーのセメンティングの現場要員となっていたという変わり種である。

試掘中であれば所長の私も、地質のマネージャーも掘削関係も24時間拘束である。現場で何事か起きれば深夜早朝に拘わらず、事務所に駆け付け、対処することになる。それゆえ、脇島の住居探しには、事務所にすぐに駆け付けられるということを第一に選択し、用意した。ところが着任後すぐに「ブツブツ」が始まった。車が欲しいので少し離れたところで、会社から車取得費用の貸し付けが受けられるところが良い、と言い出したのである。仕事第一の人間ではないことを知ってがっかりした。プロジェクト成功には燃える情熱が必要なのである。勿論、働き方改革などというものが入り込めば不成功が確実な、いわば戦場なのである。

 


さすが改変改竄データで有名な総務省統計局だ

今年は5年振りに国勢調査の年である。新型コロナの影響もあってか、国勢調査も対面をなるべく避けようとの姿勢が鮮明だ。そう、「インターネットでの回答」が勧められている。勿論調査票への記入・提出も選択ができる。奇妙なのは調査票の場合が従来通り提出日が、10月1日から10月7日の期間であるのに対して、インターネットの場合は9月14日から10月7日までの期間となっている点である。

国勢調査は当該年の10月1日の状況を調べるものである。10月1日より前の例えば9月14日に10月1日の状況など申告者が知っているわけがない。其の2週間の間に、結婚するもの、離婚するもの、別居するもの、死去するものなど変化があっておかしくない。10月1日時点と言いながら9月14日時点の状況でも良いとするのは理論的に誤りである。調査票の場合と同様に10月1日からの受付でなければなるまい。

この統計データのでたらめな取り方を見るに、総務省統計局の統計に対する不誠実な態度が感じられる。安倍政権下で、政府統計が如何にもいい加減なものであり、時には改編、改竄されて、統計データとしての信頼性に欠けるのを見てきた。協力する気がなくなるではないか。時に今の総務大臣は誰だっけ?

 


モン・サン・ミッシェルのムール貝

ムール貝と言えば、日本では「カラス貝」と言われた物ではなかったか。美味ではないということで日本では食用とされなかったのではないだろうか。確か岩に、無秩序を絵にかいたような乱雑さでひしめいている真っ黒な貝だったと思う。

しかし西欧ではこれが食材なのだ。オーストラリアにいるときにはレストランで例えばムール貝のチリソース煮を注文すると、文字通りバケツ一杯のムール貝が提供される。味がどうのというより、貝の殻の山を築いての満足感がたまらない。

所が東京でモン・サン・ミッシェルのムール貝を食べさせる店があった。勿論季節限定で、年に3週間ほどしか食べられない。何故モン・サン・ミッシェルかというとフランスでもそこのムール貝は特別珍重されるブランドものなのだそうだ。海水の成分、潮流、波の強さ、海水中の栄養分の濃さなど様々なファクターが関係しているのだろう。丁度宮城県閖上の赤貝みたいな感じなのだろう。

今回食べたのは9月8日の夜、代々木の「グリーン スポット」においてである。「ムール貝の白ワイン蒸し」と「ムール貝のリゾット」を食べた。素材のムール貝は一般的なムール貝料理のものより小粒である。そこにかわいらしい、艶やかな、ピンクと赤茶を混ぜたような色合いの身が黒い殻の隙間からその姿をのぞかせる。女性で言うなら熟女というよりうら若い乙女という感じである。

身は勿論柔らかい。何が違うのかなんて思いながら注文したのだが、一般のものとは全然違う。ぜひお試しあれ。

(写真はムール貝のリゾット)

 


前回「トランプ氏的中」、候補が二人しかいないのにそれでも的中と呼ぶのか

米大統領選挙に関して産経新聞(9月7日)が興味深いというか、「あほくさい」というべき記事を載せている。次期米国大統領がだれになるかの予想を3人に聞くという企画だ。しかしその企画だが、前回の大統領選挙でトランプ当選を的中させた3人というから、そこでこの企画が馬鹿げたものに見えてくる。

米国の大統領候補は2人。どっちの候補の当選を予想しても的中率は50%だ。このような場合的中したなどという表現がそもそもふさわしくない。例えば100人以上の立候補者の中から当選者1名を当てたというならそう言えるのだが。

この三人、三浦瑠璃という例のお姉さん、木村太郎というジャーナリスト、そして藤井厳喜である。三浦瑠璃がテレビなどに出てはトランプが当選すると予想していたと言っても、およそテレビにたびたび出てくるような売名傾向の人だとすれば、クリントン優勢と言われているときにクリントンの当選を予想したってお呼びがかからないことを知っていよう。なんたって国際政治を学んだ人なのだから、一般的ではない発言が注目される事なんざ、とっくに承知の助の筈である。従ってテレビで毛色の変わった発言をしたと言っても、営業上の演出みたいな場合もあるだろう。それにその大統領選挙にはロシアの介入があったとか。

競馬の予想の方がより真剣なのではないか。学者先生は予想が外れてもノーダメージだが、競馬の予想屋の場合は予想外れは生活にかかわるのである。

ルーレットで偶数か奇数かではって当たったからと言ってそれを「的中」などという人などいないだろう。コイン投げの表裏を当てたら的中というのか?随分レベルの低い的中じゃないか。

 


母語を奪ったのは中国だけではない

9月6日の産経抄を見れば、内モンゴルでの学校教育の教材がモンゴル語から中国語に変更になったのは「文化のジェノサイド」だと書いている。なるほどそうである。しかし、産経抄よ、この問題を取り上げるなら、米国のネイティブアメリカン(インディアン)、オーストラリアのアボリジニに対する非人道的なふるまいについても書いた方が良い。只中国憎しの時流に乗っているのでは、公正な新聞とは言えまい。

米国は本来”インディアン”が暮らす大地であったが、結局は移民が彼らを殺し、追い詰め、最終的に限られた居留地に閉じ込めている。

オーストラリアの場合はもっと深刻だ。例えばタスマニアに暮らしていたアボリジニはすでに一人もいない。何故か、全員殺されてしまったからだ。英国から流罪となった囚人や、移民たちの白人はアボリジニを人間としてではなく動物として取り扱っていたのである。そしてアボリジニ居留区に閉じ込めただけでなく、アボリジニの子供たちを親元から強制的に何千キロも離れたところに隔離し、アボリジニ語及びアボリジニ文化の継承を絶とうとしたのである。その施設から逃れ、親元を目指して徒歩で帰ろうとする子供の物語が「ラビット フェンス」という映画になっている。そしてオーストラリア政府はアボリジニに対して公式謝罪を拒否していると聞いた。

中国のしていることを擁護しているのではない、西側先進国という国も同様の差別や”ジェノサイド”で大きな恥部を持っているのである。それらを知らしめ、現状を改善すべく指摘・提言するのも新聞の使命ではないのか。

西欧先進国が必ずしも道義的な先進国ではないという現実を国民に知らせるべきだ。

 


良薬は口に苦く、諫言は耳に逆らう、だからこそ大切にせよと教えるのだが

孔子の言葉が元だが、良薬は口に苦くて飲みたくないが、そして諫言は聞くのが苦痛なほどだが、その両者はとても役に立つものであり、大切にしなければならないという。

中国では古来諫言することを役目とする者がいた。毎月皇帝の行状につき、間違いを微に入り細に入り書面に書いて提出したという。『貞観政要』にも臣下の意見に耳を傾ける重要さが書かれている。

翻って最長政権の担い手であった安倍晋三だが、諫言が大嫌いといった程度ではなく、自分を批判したものは抹殺しようとしたことで有名である。その一例が現在裁判になっている、河合克行・案里事件だ。安倍晋三に批判的だという溝手憎しとばかり、河合案里を実質的な対抗馬として擁立し、安陪事務所が徹底的に応援し、自民党から1億5千万円を支給して選挙に臨み、広島県の重鎮溝手をつぶしたのである。その常軌を逸脱したやり方は、精神的に正常な人間とは思えないほどだ。今回の総裁選においても、自分に従わない石破氏を決して総裁にしてはいけないと必死の工作をしたようだ。

おべっか、誉め言葉に酔い、反対者を権力を使って潰しに行く、そんな人間は生徒会の会長にもなれぬのだが、生徒会と異なり金で動く政界でなら通用するのである。

「英雄色を好む」の詞の元になったという劉邦でさえ、部下の諫言には耳を傾け、従ったという。WILLやHANADAという「ヨイショ雑誌」に囲まれ、櫻井よしこ、門田、西岡、百田…周りにいるのは常に取り巻きばかり、日本の財政が破綻状態にまでなったが成果はさっぱりではないか。まるで弔辞の如く、「あの人は偉かった」記事が氾濫する。これも国家の進路を誤らせる原因となる。

孔子を知らず、劉邦を知らず、『貞観政要』も知らず、その無学識が治世というものを歪めてしまった感がある。詮無きことながら、成蹊大学は何を教えたのか?と問いたくなる。(駅弁以下のコンビニ弁当か)

菅官房長官は9月13日のフジテレビ番組で「私ども(政治家は)選挙で選ばれている。何をやるという方向を決定したのに、反対するのであれば異動してもらう」と述べた由。政府が政策を決めた後も反対する官僚は異動させる方針を示したとのことだ。「十重二十重 居並ぶ茶坊主 イエスマン」状態では独裁に他ならないのではないか。何か、恐怖政治宣言を聞いたように感じた。自民党は”死んだ”のか。

日本には不幸の時代が続いている。「もの言えば唇寒し…」であってはならないのであるが。残念な風潮だ。

 


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