園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(248)現場には現地のプロを配置する(3)Drilling Engineer (2)

掘削作業が現実の工程に入るとパース事務所にもう一人掘削エンジニアが欲しいと小林照明から依頼があったので本社に派遣を依頼した。本社には一名増員の話をするだけで誰が欲しいとは言えないという奇妙な田舎会社システムだった。

本社では、まるでそろそろあいつを大臣にという自民党政権と似た感じで、順送りの人選をするだけなのである。少数のチームで仕事をするにはそれなりの人間を集める必要があるが、適材適所ではなく順送り人事では上手く行くはずがない。

送られてきたのは脇島、大阪は岸和田の男である。私がオマーンで探鉱開発に従事していたころ、隣のオキシデンタルのサファー油田で、ダウウェルシュランベルジャーのセメンティングの現場要員となっていたという変わり種である。

試掘中であれば所長の私も、地質のマネージャーも掘削関係も24時間拘束である。現場で何事か起きれば深夜早朝に拘わらず、事務所に駆け付け、対処することになる。それゆえ、脇島の住居探しには、事務所にすぐに駆け付けられるということを第一に選択し、用意した。ところが着任後すぐに「ブツブツ」が始まった。車が欲しいので少し離れたところで、会社から車取得費用の貸し付けが受けられるところが良い、と言い出したのである。仕事第一の人間ではないことを知ってがっかりした。プロジェクト成功には燃える情熱が必要なのである。勿論、働き方改革などというものが入り込めば不成功が確実な、いわば戦場なのである。

 


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