袴田茂樹より相当格下の佐藤優

優秀な情報分析官であれば、敵地で敵諜報機関に捕まるようなことはあっても、自国で逮捕され、有罪となり、役所を免職になるなんてミスはしないのではないかと疑問に感じている。それはさておき、佐藤優が、ロシアの憲法改正と北方領土回復に関して産経新聞の「世界裏舞台」というコラムに書いている。題は『露の改憲と北方領土』だ。先に出た袴田茂樹の論説とは、専門家に対しての素人のようで遥かに格下の感がする。

思わず、ニヤッとした部分があった、

「現下ロシアの政治体制の特徴は、諜報機関、軍、軍産複合体、石油業界、ガス業界、金融資本家など、様々な利益集団がプーチン氏を独裁者とみなすことに利益を見出しているところにある。」

これはロシアの特徴か?プーチンを安倍晋三と置き換えても成立するのでは?

興味深い文章もある。

「プーチン氏は大統領職に固執しているのではなく、次期大統領選挙の24年までに然るべき後継者が見いだせない場合に限って続投を考えているのだと思う。」

これでは、来年の今日は雨だと思う、というのと同程度の話ではないか。元外務省主任情報分析官だったなら、情報と、分析があるはずではないのか。在外政府機関にあるような現地の新聞記事をまとめるなんてものは、「情報」を集めたのではなく「宣伝」を集めたことにしかならないのだが。

「ロシアのモルゴロフ外務次官が2日、改正憲法の領土割譲の禁止条項をめぐり「日本との平和条約交渉は継続できる」と述べ、日露平和条約交渉に影響を与えないという認識を示した。」

これは事実だから「なるほど」と思う。しかし、これを受けての、

「北方領土交渉をめぐる状況は、憲法改正の前後でまったく変わっていないというのが実情だ。」

とくると、大丈夫かえ、此の頭、と感じてしまう。それならロシアは改正憲法になぜ「領土割譲の禁止条項」を加えたのかね?ロシアの外務次官は「平和条約交渉は継続できる」といったのであって「領土交渉が継続できる」となど言ってはいないではないか。佐藤優の能力なのか、初歩的ミスなのか、それとも意図的な国民洗脳への加担なのか、容易に想像できるがそこは読者の判断に任そう。こういう人が「頂上対談」、などという文字を見ると『随分低い山の頂上じゃないか』と感じてしまう。読者には産経新聞(7月8日)の「正論」欄、袴田茂樹の「露改憲と平和条約締結の「疑似餌」」と読み比べながら、分析とはいかなるものかにも注意しながら考えていただきたい。

嘘をつくにも才能と努力が必要なのであるが。

 


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