「茨城県五浦に幻の巨大油ガス田」なんてプレスリリースを茨城大学がしている

茨城新聞(クロスアイ)に7月9日「北茨城・五浦に巨大油・ガス田 岩塊から成分検出 1650万年前に存在か」という見出しの記事が掲載された。見出しを見た瞬間に素人と分かるのだが、読み進めると、

「1650万年前、大規模な油田・ガス田があったことを解明したと、茨城大などの研究チームが8日発表した。海岸に広く分布する岩の塊を分析して天然ガス成分の検出に成功。埋蔵量950億立方メートル以上の巨大ガス田に匹敵する油・ガス田が存在していたと推定した」

とある。油ガス田というのは現在の技術と経済条件の下で商業性のある石油・ガス集積と定義されるものだ。そんな基本の「キ」も知らぬ連中が油ガス田云々というのに呆れる。話は眉唾だと感じた。

元になったプレスリリースもチェックした。

https://www.ibaraki.ac.jp/news/uploads/2020/07/PressRelease_HisaoAndo202007.pdf

茨城新聞とは異なるがそのタイトルは「茨城県五浦に幻の巨大油ガス田」である。ところがペーパーとして投稿した論文のタイトルはには油ガス田という語など出てこない。そしてプレスリリースの最後には、「茨城県沖の石油天然ガスポテンシャルが一挙に高まりました。2019年度より日本の新しい三次元物理探査船「たんさ」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)が日本周辺海域の地下資源探査に携わっています。茨城県沖も重要な調査対象海域とされており、今後の進展が期待され為す」とある。ここまでくると、ははあ、これは経済産業省とJOGMECの「やらせ記事」だと直ぐに分かった。「たんさ」の(無駄)仕事づくりのための根拠を無理に拵えようとしたのだろう。税金の無駄遣いはやめてほしいものだし、大学たるもの、研究費欲しさに物事を歪めるべきではないだろう。

油ガスが海底下に大きな集積を形成しなくてもメタンガスは海底に向けて上昇してくる。だからこそ広範にメタンハイドレートなるものが形成され、分布する。メタンハイドレートの下に油ガス田があるなんて話があっただろうか?又石油ガスの集積が断層などで破壊されて海底に漏れ出している場合には、その地下には大きな集積などはないとするのが石油鉱業での常識だ。穴のあいたタンクに水はたまらない、といえば分かるだろうか。話はお粗末!それにしてもまだ日本周辺の探査をするのか。どんな釣り名人でも魚の入っていない釣り堀では魚はつれないのだよ。それは無駄ではなく、バカの範疇である。生兵法は怪我の元、北海道大学と茨城大学だそうだ。

 


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