ブレジンスキーのパクリかね?

産経新聞(7月5日)の一面のコラム「美しき勁き国へ」の題は「日本の正体はひ弱な花」というものだ。見た瞬間にズビグネフ・カジミエシュ・ブレジンスキー(Zbigniew Kazimierz Brzezinski)が1972年に発表した『ひ弱な花日本―日本大国論批判』のパクリだと感じた。そろそろ覚えている国民が減ったからと考えたのではないだろうか。冒頭は、今回の新型コロナウィルス蔓延で世界各国の正体が見えてきたと書き、続いて日本について、

「武漢ウィルスで明らかにされた日本の姿は囲いの中で咲くひ弱な花だ。囲い無しでは間違いなく風に打たれて倒れてしまう」と書く。そうだろう、緊急事態宣言により困窮する国民のために緊急に(2週間以内に届くとした)国民一人10万円の給付が緊急事態宣言解除後2か月かかってやっと届いた。こんな国では花は枯れ、国民は干上がってしまうぞ、確かに。

続く文章は、

「「花」は十七条の憲法以来、日本に伝わる利他の心の結晶である」

である。十七条の憲法の精神は利他の心などではない。第一条は、「一曰、以和爲貴、無忤爲宗」から始まる。「和を以て貴しとなし、さからう事なきを宗とせよ」、一言でいえば、「上に従え」という意味である。安倍晋三首相がこだわった「令和(和さしむ)」と同じ事である。こういう嘘をつくのがこの櫻井よしこの特徴である。まして利他の精神の、花の、とくればそれはまるで宗教の世界である。或は乙女の夢か。しかし、櫻井よしこは既に今年75歳の後期高齢者となるはずである。こんな世迷いごとを言っているのは不可思議である。まさに「国危険(国基研)」の要か。

コラムの内容は、いつも通り憲法を改正して国を守れるようにとの論調なのだが、わが国の基本的問題は、島嶼奪還部隊を創設し、装備をそろえ、訓練をしても、何時まで経っても竹島奪還に向けた行動などしない政府、そしてその長である首相にある。憲法を変えようが、防衛力を増そうが、使う決断ができないトップではすべてが画餅で終わる。そこをどうするか、選挙制度や政治家の資格制度などの研究の方が大切ではないか。

以降については論評を省く。時に最後までブレジンスキーの名前は出てこなかったようだ。

 


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