何やらカルト的なにおいがする

産経新聞の「正論」というあまり正論とも思えぬコラムがあるのだが、時折、なんとも狂信的というかカルト的な考えの筆者を見かける。例えば、新保裕司の「海道東征教」のような偏ったものだ。既に信仰のようなもので議論の余地も意味もないように思える。

今回指摘する小堀敬一郎という人も相当な、良く言えば「信念の人」、普通に言えば「凝り固まった意見の人」といえるのではないか。旧仮名遣いにも固執しているようなのだが、いっそ明治の世のように、カタカナを主にしたり、さらには漢文で書いては如何かなどと言ってみたくなる。

6月29日の産経新聞の「正論」欄に「「国家の守護神」思想を再興する」なる一文を寄せているのだが、とても読者をひきつけるとは思えない。内容が固く、ガッチガチなのだからせめてもう少し読者を引き込んでいく筆力が欲しい。

何を言っても聞く耳など持たぬような感じを受けるのでコメントは一つだけにする。

「靖国神社が祀る所の御蔡神は、本欄でも一度ならず論及した如く嘉永六年以降国事に身を報じて落命した二百四十六万余柱の英霊で此を国家の守護神とみなす」

「神社の発祥当時は御祭神の祭祀をつかさどる主体は国の官府であったが昭和20年の対外戦争での敗北から生じた政変を機としてそれは民間に移り、爾来国民による護持という形になった」(新仮名遣いに変更)

信じようとどうであろうとかまわないのだが事実を誤魔化してはいけない。靖国神社は、以前にもこのブログで指摘したが、元は「東京招魂社」という薩長の慰霊施設であり、そのため戊辰の役などでの「薩長などの戦死者だけ」を祀るもので、即ち彼らの敵方であった奥羽列藩同盟軍の戦死者や旧幕府側の戦死者を祀っていないのである。吾が日本の戦では敵方をこそむしろ手厚く葬り供養するのが習いであった。薩長、そして明治政府はそのような日本人としての当然の気持ちを持たぬ、頗る狭量な考えの連中であったのである。そして今日に至るまでその状態が続いている。「国事に」携わったのは勝った方だけではあるまいに、武士道とは全く縁のない方なのだろう。私はその理由を以て靖国神社は参拝しない。

こういう言を繕った洗脳型の文を書き、広める人物は嫌いである。

 


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