自粛のさなかでもなく、賭けマージャンでもなく、事件の本質は贈収賄では?

6月16日に産経新聞は前東京高検検事長の黒川との賭けマージャン事件に関する自社社員の処分を発表した。客観的に見て甘い処分だ。形は異なれど同様な表に出せないような取材で公務員、政治家からの情報鶏を行っていると推察できるから、当然の処分なのだろう。社会部の次長というかなりの権限を持つ管理職が、産経新聞という会社経費でハイヤーを毎回使って黒川の送迎をしていたのだから、麻雀同好の4人が毎月趣味を楽しんでいたなどと言えるわけがない。

表向きの説明などでは、新型コロナに関する自粛要請中だったことが取り上げられるが、それは犯罪といったレベルの事ではない。賭けマージャンはとばく罪を適用すべきだろう。レートがこの程度だったなど、どこにも証拠がなく、当事者4人がこうでしたと言っただけに過ぎないだろう。接待麻雀であれば当然“お客様黒川”に残り3人で振り込んだことが想像できる。金銭の額などそれも4人が話しただけであろう。産経新聞に順法精神があり、それを示したいなら、自社の社会部次長と記者を「とばく罪」で産経新聞自らが刑事告発すべきではないのか。『この位なら』との甘い考えが丸見えである。これも検察以外に対する接待取材への影響を心配しての事だろう。

さて、官庁で何らかの事業に関する入札を実施するとする。落札したい企業の営業マンは当然情報収集に走る。あの手この手で迫る。接待攻勢が始まるのだ。その中には賭けマージャン、賭けゴルフ、料亭接待、クラブ接待なども含まれる。これらは皆贈収賄罪の適用対象だ。(私は企業の資材部長をしたことがある。猛烈に接待の申し出を受けた。元々業者との酒食を好まぬので断った。次長がそれらを引き受けてくれていたようだった)

ハイヤーでの送り迎えが黒川だけに対するものであり、それが新聞社にとっての情報提供を目的としている以上、これは贈収賄行為ではないのか?しかも産経新聞社の経費で賄われているのである。会社としての組織的な行動なのは明らかである。

嘗て大蔵省の「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」など官僚の目に余る行状から、役人が民間企業人と酒食を共にする場合は特別許可が必要になったはずだ。すべてシュレッダーにかけて廃棄したことになっているのだろうか。

日頃、阿比留瑠比が口を極めて朝日新聞や、野党を罵るが、自らの会社や取材方法に対する批評など寡聞にして知らない。それにしても産経新聞は新聞社、その順法精神など『紙の如し』か。嘆息を禁じ得ない。

 


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