娼婦の味がおふくろの味?

『お前の母親は娼婦じゃねえか』といった表現の侮辱の言葉はヨーロッパでは普遍的なように聞いた。つまり娼婦の子というのは侮辱の言葉なのである。私がその話を聞いたのは旧ソ連時代のロシアであったが。

6月10日の「産経抄」を見れば気になることが書いてある。冒頭を引用する。

「「プッタネスカ」というイタリア料理がある。アンチョビーやオリーブの実などが入ったトマトソースのスパゲティだ。日本語にすると「娼婦(しょうふ)風」。ナポリの娼婦が客をもてなすために作っていた。日本の感覚ではおふくろの味と名付けたい。料理の名前にもお国柄が出る。」

イタリアでは娼婦がとても身近な存在なのであろう、スパゲッティの名前に娼婦風(プッタネスカ)なんてのがあるのだとか。イタリアンを好まない私はそれを知らなかった。イタリア人が身近な娼婦というのを料理の名前に付けても、日本人の感覚とは全く異なるが、それはそれで好きにすればよいと思う。然しだ。産経抄が、その料理を「日本の感覚ではおふくろの味」と表現したことには異を唱えたくなる。娼婦が客を取るときに作ったスパゲッティを『おふくろの味』と表現する感覚が理解できない。『おふくろ』を「娼婦」と同様に扱っている感覚は既に日本人ではない。産経抄の書き手の「民度」を疑う。

先に示した侮辱語が一般的なれば、イタリア人とて「娼婦の味」=『おふくろの味』には納得しまいに。それにしてもこんなことを書いて全国に配るとは…

なお産経抄の全文は、https://special.sankei.com/f/sankeisyo/article/20200610/0001.htmlで確認できる。

 


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