園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(234)本社からの訪問者(4)若杉社長

和田敏信会長の「来るぞ!」大騒ぎの後、予想通り若杉会長の訪問が通告されてきた。大使館や領事館などは元々本国からの訪問者のガイド要員のようなのを抱えているからよいものの(かつて石油開発公団へ出向した時、シンガポールに立ち寄ったら通産省からの大使館一等書記官が観光案内をしてくれ、これも仕事ですと言っていた)、ビジネス最前線の場合には頗る迷惑である。第一、訪問の理由がないのだ。しかし訪問を希望しているのである。つまり所用を創出しなければならない。

訪問先についての希望が届いた。訪問先と言っても滞在先、宿泊地の希望である。パース、アデレード、メルボルン、キャンベラの4都市だ。この4都市で何をするつもりかと本社に問い合わせた。回答は電話できた。なるほど文書では残しにくい。

「実はですねえ。カジノのある都市に滞在するとのご希望なんですよ。そこで何をするかについては現地で考えて案を出してください」

最近検察を辞職した黒川前東京高検検事長が賭けマージャンの常習者であるばかりでなく休日にはマカオにまでカジノを楽しむために出かけていたとのことだが、この若杉社長も株だけではなくカジノが相当にお好きだったようだった。役所には似たようなタイプの人がいるものであることよ。

カジノが目的で、会社や役所訪問はその理由付けというのがよく分かったが、その理由作りとアポ取りが大変だった。(続く)

 


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