アビガンの政治利用?、世界に薬害をまき散らしかねない

アビガンという薬がある。インフルエンザ治療薬として期待されたが、効能が証明できない。それどころか催奇性があるという重要欠陥が明らかにされている。即ち妊娠中の女性が服用した場合に、奇形児が生まれる可能性が高くなるのだそうだ。サリドマイドがもたらした奇形という薬害を思い出す。

所がそれが新型コロナウィルスに効くのではないかと騒がれ始めた。売らんかな、お製薬会社が安倍官邸に近づいたのか、安倍官邸が政治利用のために製薬会社に近づいたのか、或はその両方の思惑によるものか、何と安倍晋三首相は、アビガンの新型コロナウィルスへの効能が確認されてもいない段階で、5月中には承認し、200万錠の備蓄を行い、更には世界各国に無償で提供すると発表してしまった。大変な薬害の原因になるかもしれないにもかかわらずである。世界中の国々に恩を売り、自身の政治的ポジションを良く、強くしようと考えたのではないか。しかし、人の命にかかわる事項を政治利用などしてはならないのである。これも安倍晋三首相の取り巻き政治の弊害か。

安倍首相の思惑とは異なり、アビガンの有効性が証明できない。日本医師会の有識者会議も警鐘を鳴らしている。

5月26日の産経新聞の「一筆多論」はこの件を取り上げている。安倍首相と名指しを避けてはいるが、それは誰の目にも明白だ。少し引用してみよう。

「新型コロナウイルスの治療薬承認をめぐる政治家の発言が注目される。「時期」が目標にされたからだ。時期は、科学的な効果が確認されるか否か、その一点にかかっている。効果が認められれば、手続きは短縮できるかもしれない。しかし、効果が認められないうちは待つしかない。…承認に前のめりになり、効果の確認が省略されそうな勢いに、医学者から批判の声が上がる。日本医師会の有識者会議(永井良三座長)は17日、緊急提言を公表した。手続き的な特例には理解を示しながら、「しかし有事だからエビデンスが不十分でも良い、ということには断じてならない」と指摘する。「科学を軽視した判断は最終的に国民の健康にとって害悪となり、汚点として医学史に刻まれる」とまで訴えている。」

クスリであるかどうかの検証さえしないうちに、副作用が明白であるにもかかわらず、世界中に自身の”個人的”政治目的で無償提供を呼び掛けてしまうその、余りにも幼稚な態度に、政権を任せることは国民にとって望ましくないように感じる。国政は私欲で行ってはならないのである。

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM