教育評論家なのかもしれぬが教育者ではない尾木直樹

男でありながら女のような言葉を使い、さらにそれが知名度を上げるすべだからと利用しているらしい、「尾木ママ」と呼ばれる“教育評論家”がいる。奇をてらって目立つようなことをせず実力で名を成せばよいものを、そんな生き方をするものに教育を語られたくはないと常々思っていた。

偶然読む機会があった河北新報(5月18日)に9月入学に関する前川喜平の意見と共に尾木直樹の意見も掲載されていた。一読して驚いた。随分程度の低い議論をする人だなというのがその印象である。1点取り上げてみよう。尾木直樹は次のように言う。

「就職も4月にこだわらず、通年採用にしてはどうか。早く稼ぎたい学生は卒業を待たずに4月から働き、8月の卒業式だけ有給休暇を取って出席すればよい」

何という愚かな!馬鹿の典型である。通年採用など採用側が考えることなので、単に手前勝手なことを言っているだけ、いわば戯言で良いのだが、4月から就職して8月に卒業式だけ出ればよいとは何事か。これで本当に教育評論家かえ?

私が東京大学工学部で講師をした時に、試験に合格できない学生が数人出た(出来が悪いだけ)。講座の主任からなんとか合格に出来ぬかと相談があった。その時に、卒業単位が不足だと当たり前だが卒業できない。卒業できないと企業に採用内定していても就職できないから、レポート提出で勘弁してやってくれないかというのだった。尾木ママとやら、大卒の就職というのは大学卒業が必要条件なのだよ。8月に卒業する「予定」だと言っても4月に入社などできない。教育評論家であるなら、大学在学中はしっかり勉学に励ませることをこそ考えるべきではないのか。修学旅行がなくなるのはかわいそうなど、青少年の遊びに重きを置いたような発言を聞くと、本物じゃあないな、と感じる。

「大学入学の年齢は日本が平均18歳なのに対し、先進35か国の平均は22歳。他国では高校卒業後、世界旅行やインターンシップを経て自分の進む道を見つけてから進学するのが常識だ」

というが、『それがどうした』と言いたい。他国の普通をなぜ真似しなければならない?その分析も解析もせずにそんなことを言うところからは評論家ですらないと感じる。

こういう教育評論家という人がいるからこそ、日本の教育が崩壊したのではないだろうか。九九もできない大学生が増えるわけである。亡国の教育など排すべきである。

 


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