検察は終わり、ならば何故それに抵抗・対処せぬ?

産経新聞の4月25日の「オピニオン」のページ(仙台では第9面)にある、元最高検検事、清水勇男氏の寄稿文を一読願いたい。もう一度言う、ぜひ読んで欲しい。記事がウェブ上で読めればと探したが見つけられなかった。URLをお知らせしたかったのだが。

この寄稿の内容は俗に「腹黒川」と呼ばれるという黒川弘務東京高検検事長が定年退官する直前に安倍内閣が適用不可能な法律を適用できると言い張って定年延長したことに関する検察の良心を述べたものである。私の会社でお仕えした調達関係を担当した役員にも業界で「腹黒田」と呼ばれる人がいたが、このように呼ばれる人には呼ばれるだけの”腹黒さ”が顕著なようだ。小渕優子の政治資金規正法違反容疑の時の会計データの入ったハードディスクを電動ドリルで破壊した証拠隠滅さえも不起訴にし、甘利明の口利き疑惑も不起訴にしたなど、安倍晋三首相周辺の疑惑をいわば”もみ消して”きた検察官だという。その法を歪めてまでの安倍晋三首相への”忠誠”をさらに必要とする安倍政権が閣議決定という権限があるのかないのかよく分からぬ方法で法の解釈を恣意的に変更して検察人事に介入したというものである。よほど恐れる事案を持つのだろうがそれについては他に多くの指摘があるのでここでは触れない。

清水勇男氏の寄稿の一部を引用しよう。

「国家公務員法と検察庁法は一般法と特別法との関係にある。「特別法は一般法に優先する」との法理があり、検察官には検察庁法が優先適用される。つまり検察庁法に定年規定があるので、国家公務員法の定年規定は適用されない」

ここでは安倍晋三首相がした人事介入は違法なものだと言っている。橋下徹という弁護士タレントが「最終決定権は内閣にある」なんて言っているようだが、検察は捜査権さえ持つ組織である。内閣の違法行為を自ら捜査し、起訴すればよいではないか。権力に「やりやすい」と思われたら終わりだ、と言うけれど、「やりやすい」と思われているからこそ、このような違法なことを強行されているのではないか。まして、

「今回の東京高検検事長定年延長の閣議決定は、国会の権限である法律改正の手続きを経ずに内閣の解釈で法律の規定を変更したということで違法の疑いが濃厚である。」

と書いているではないか。違法の疑いが濃厚であればこれを捜査し、立件・起訴するのが検察の使命ではないか。

勿論、それらは現役の検察官の仕事である。検事総長こそ、捜査を指示してしかるべきだと感じるが。是を放置する事こそ検察の終わりの宣言ではないだろうか。

しかし、検察は広島地検に東京地検特捜部から応援検事を送り、河合元法務大臣の捜査を続けている。自民党本部から1億5千万円という異常な額の資金を得て、アンチ安倍ではあるが歴史ある自民党議員の落選工作をした安倍首相と自民党の首を取ろうとしているようだ。“お山の大将レベル”のものが個人の好き嫌いで国政まで行うようになっては日本という国が亡びる。「巨悪を眠らせない」だけでは不足だ。「自愛の為には法をも支配する独裁者を葬る」ことも必要だろう。検察は国民の最後のよりどころであらねばならない。今までの体たらくの反省に立っての検察の奮闘を願って已まない。大統領府が検察をも支配する韓国のようになってはならないのだ。

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM