園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(231)鉱区の印象(2)(続)作られた有望性

我々と同時期に同じオーストラリアの近隣海域で探鉱活動を始めた会社があった。INPEX(現国際石油開発帝石)である。元々石油資源開発の子会社であり、現在40年間LNGを生産するというイクシスガス田を持つ会社だ。そのイクシスをを掘削する前にプロジェクトへの投融資の申請をするときに「そこに石油が賦存するから」との理由を付けた(ガスを対象にした場合石油公団の投融資対象にならないからだと思われる)。石油資源開発が取り組んだ鉱区よりも石油賦存となど言えない鉱区だった。なんといってもごく近くにガス発見井があったからであり、ガスしかないからという理由で放棄された鉱区だった。石油業界の誰もがそこはガスしか期待できないとしたところだった。勿論石油公団もそのことをよく承知していたはずである。だから、何らかの経済産業省がらみの“思惑と相互理解”があって初めて承認されたプロジェクトであろうと思われていた。言葉悪く言えば“詐欺”みたいなものなのである。当時そのことを聞いた業界人は驚いたものである。そして後に「ガスで良いのならだれでも成功できたのに」と言ったものだ。

そして大方の予想通り、イクシスではガスが発見されたのである。石油公団は通常ガス発見などは相手にしないのだが何故か現在のLNG生産にまで至っている。何らかの“裏”があったと想像している。こういうものを本気で調べて発表するルポライターはいないものかと感じる。ゴマの蠅みたいなものが大半なのは世の常とは言いながら。

 


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