不起訴は無実と同義ではない

一般に誤解されているようなのが「不起訴になったから無実です」と言う解釈だ。日本には一事不再理の原則があり、一旦無実が確定してしまえば同じ案件では二度と裁かれることがないのである。しかし、刑事事件で不起訴となった場合は裁判は行わないし、当然無実は確定していない。故に可能性は少ないとはいえ、後に起訴され、裁判にかけられることがある。

産経新聞の毎土曜日に「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」なるものが掲載される。「月刊HANADA」という雑誌の編集長が書いているものだ。その雑誌は毎号執筆者が、安倍政権の応援団員みたいな連中で、記事も安倍擁護・宣伝めいたものがほとんどのようである(新聞広告だけでの判断)。

その傾向からも分かるように、この『週刊誌ウォッチング』の内容も安倍擁護の匂いの強いものである。さて『週刊文春』の記事に関して先週号に続く森友問題について、

「今回の件、結局、同時に掲載された識者6人の『赤木さん「遺書」私はこう読んだ』の中で、国際政治学者の三浦瑠麗さんが言っているように、〈検察が不起訴にしたわけですから、法治国家に於て、これ以上の法的責任を問うことはできません〉に尽きる」

と書いているのだ。花田紀凱も三浦瑠麗も不起訴=無罪と思いこんでいるようだ。有罪、無罪の判断は裁判所が判決をもって決定する事であって、検察のマターではない。つまり不起訴となっても一事不再理の原則は適用されないのである。まれなケースではあっても不起訴の場合に再捜査されることはあるのである。

私は週刊文春を読んだわけではない。花田紀凱が書いた『週刊誌ウォッチング』が正確かどうかも知らない。しかし『週刊誌ウォッチング』の記述から見れば、花田も三浦も考え違いをしているものとみえる。

士業とは異なり、国際政治学者など定義のない(あいまいな)肩書だからどれほどの人物かは分からないが、この記事から見ればそれほどでもないと感じる。首相と会食をしたなどと報じられたりするから、「安倍印の袢纏」を着た出入りの職人みたいな感じかな。そういえば当家にもかつては出入の植木屋などに揃いの袢纏を着せていたという話があった。

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM