園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(228)秘書の雇用(1)

秘書の雇用に取り掛かった。既にパースに事務所を置いている日系企業に紹介してもらった人材派遣会社に依頼した。日本での女子社員は、それが図面作成の専門技術を持つものでもお茶出しを担当するのが当たり前になっていた。しかし、西欧は、ジョブデスクリプションに記載していない業務は一切受け付けないのが当たり前の社会だ。ジョブデスクリプションをどうするか、待遇をどうするかを木暮君と検討した。その時点で必要な仕事ではなく、海上地震探鉱フェーズ、試掘井掘削フェーズ、評価のフェーズとプロジェクトの将来を見通したうえで作成する必要があった。

もう一つ重要なことがあった。事務所での秘書業務以外の、駐在員のサポートも頼みたかった。単身赴任者が病気になった時のケア、医療機関の手配、子供持ちの家庭での生活面でのアドバイスなどである。いわばよろず屋的に何でも助けてくれる存在が望まれた。しかしそのすべてを記載することは難しい。

ともかく面接を行った。候補者は2人だったか。そのうちの一人は実力的に素晴らしく、決めようとした。しかし相手側に断られてしまった。条件が合わなかったのである。

暫くして、今度は事務のスキルが断トツというわけではないが若い女性が希望していると言ってきた。会ってみるとまだ20歳、ミニスカートが似合うインド系の女性だった。

書類にはすべてを書ききれないので、「その他」としてあるけれど、その中にはお茶出し、私生活に困った時のサポートなど色々頼みたいことがあるんだと説明した。我々が初めてこのオーストラリアという国に赴任して、社会システムもよくわからない中で生活するのでとの説明をよく理解してくれた。以前は石油開発に関するサービスコントラクターで働いていたということで、石油開発という技術系の会社の業務内容にも知識があった。

そして、その女性、名前はドナ、を雇用することにしたのである。その後いろいろな場面で彼女のアジア人由来のきめ細かい心配りに助けられた。

 


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