「ぴーちゃん」という語をご存じだろうか

産経新聞が東日本大震災の起きた日の前日というので310日の一面に、大震災で父親を亡くした、というよりその時はまだ母親のおなかの中にいた奥田梨智さん8歳の「会いたいよ パパ」という詩を紹介している。

 

パパ あのね

つなみのときは

ママと

ママのおなかのなかのわたしを

まもってくれてありがとう

 

から始まる、ちょっと胸の詰まる詩だ。できれば読んでいただきたい。

その詩の中に次の一節がある。

 

ぴいちゃんは

いつも わたしのめんどうを

みてくれるよ

こんどは わたしが

ぴいちゃんのめんどうをみるよ

 

この「ぴいちゃん」をご存じだろうか。宮城の方言で曽祖父母の事を言う。曽祖父を「ぴい爺さん」曾祖母を「ぴい婆さん」と言い分けたりもするらしい。

標準語では「ひい爺(婆)さん」と呼ぶのだから、標準語の「ひい」を宮城では「ぴい」と言っているわけだ。この宮城の「ぴい」を縄文に源を持つ古代語の名残だと考えている。

私は、と言う時の「は」は「ワ」と発音する。言語学者は、「は」は「ワ」に転音しにくいので、転音しやすい「パ」が元の音だったのだろうと推定している。つまり「私ぱ(パ)」が「私は(ワ)」に変化したというわけだ。

この例からは、「ぴい爺さん」が「ひい爺さん」に変化したと考えるのが妥当に思える。図らずも言語学者の推定を指示する実例を得たというところだ。

かつて縄文王国の中心であった宮城県に縄文語の名残が、特に方言の中にまだ残っているものと思われる。折々に検討していきたい。

 


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