記憶違いではないのか、産経新聞

産経新聞(128日)の「主張(社説)」は中国で発生した恐怖の新型肺炎大流行に関しての『中国全土の邦人対応急げ』と題するものである。内容は武漢に滞在中の日本人救出のために政府がチャーター機を飛ばす方針だというものなのだが、次の部分をご覧いただきたい。

「邦人の帰国のためだが、事情が許せば、同盟国米国や友好国の国民を乗せることはあってよい。イラン・イラク戦争当時のテヘランからの邦人脱出にトルコ航空機が当たってくれた」

この文章表現はトルコに対して極めて失礼である。日本が救出機の派遣をしなかった、換言すれば邦人救出をしなかったからこそ、トルコが日本人救出を目的とした特別機2機を派遣してくれたのである。産経新聞の「主張」を読めば、それはほかの国の国民の救出の余席があったから乗せてくれたかのように偽って書いているようだ。

この件に関しては当時の外務大臣安倍晋太郎が言いつくろったような話をしているが(http://ertugrul.or.jp/?page_id=1010)、今も昔も政府に嘘はつきもののようだ。

実話というものもある。本当はここに転載したいのだが、無断転載をちゅうちょするので、URLを示すので是非読んでいただきたい。

http://b-co811.hatenablog.com/entry/20130611/p1

産経新聞が政府寄りの新聞なのはよく承知しているので、政府に都合の悪い記事は書きにくいのはよく理解しているが、自国民よりも優先して日本人救出のために特別機を派遣してくれた恩人ともいえるトルコに対して、ついでに乗せてくれたというのは余りにも失礼であると感じる。

よくよく事実を確認のうえ、間違いだと分かった時にはその不明を恥じよ。そしてトルコに対し詫びるべきではないだろうか。

トルコ地震の時の、かつてトルコ特別機で命を救われた脱出組の日本人が恩を返すと、全力でトルコ救援活動を行ったことからも事実はすぐに分かるだろう。私自身もトルコに行ったときに、明治以来のトルコとの関係、建国の父(アタ・チュルク)との関係など多くを聞いた。トルコでは教科書に載っていて国民すべてが知っている関係なのである。

トルコ政府並びにトルコ国民に対し申し訳なく感じる。

因みに、その救出期の機長を務めた方がなくなった時のニュース記事があるのでその一部を示しておこう。

「オルハン・スヨルジュさんはイラン・イラク戦争中の1985年、テヘランに取り残された200人以上の在留邦人を救出するため、トルコ政府が派遣した2機の航空機のうち1機の機長を務めた」

というものだ。「在留邦人を救出するため」「トルコ政府が派遣した2機」としている。

 


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