「再生エネは安定電源にはならない」は本当か?

産経新聞(15日)の「主張(社説)」は「エネルギー 安定供給を改革の原点に」というものである。

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/reports-new?ref_=kdp_TAC_TN_rp

その冒頭は、

「今年は日本の電力にとって節目の年となる。小売りの全面自由化など電力システム改革の総仕上げとなる「発送電分離」が4月に実施され、大手電力会社から送配電部門が切り離されるからだ」

である。ここで言う発送電分離は私が会社の発電事業の検討をしていた18年前には既に検討が進んでいた。経済産業省からの天下り役員と共に経済産業省に出向き、計画の状況などの説明を受けた記憶がある。何時まで経ってもテレンコテレンコとした状況が続くお役所仕事の典型のように感じる。もちろん実際には発送電を分離したくない既存電力会社の陰に陽にの影響力が邪魔してきたのだと思う。

それはさておき、この「主張」の中に、

「天候などに左右される再生エネは安定電源にはならない」

再生エネルギーとして日照に依存する太陽光発電や、風任せの風力発電を意識したものなのだろうが、例えば、波浪発電や海流発電などは昼夜の別なく発電が可能である。地熱蒸気でなくても温泉水の熱でも可能な温度差発電もあれば、川の流れがあれば可能な水車発電もある。

様々な、そして分散した膨大な数の発電設備を制御するのはまさにAIの仕事ではなかろうか。そうすれば、再生エネは安定的電源にならないと言った未熟な議論は影をひそめるであろう。

そして、蓄電池の発達に伴い、必要時にその時点での発電という要求がなくなることも電源を不問にする。発電できるときに蓄電しておけばよくなるだろう。何が何でも放射能を通常運転時から放出し続けている危険な原発を使う必要などないのではないか。「ベストミックス」という言葉で誤魔化そうとしているようには見えるのだ。何のための「ベスト」なのかも説明されていないのではないか。既存業界がみんな生きていけるようにするための「ベスト」なんだろうと想像している。

再生エネは安定電源にならないのではなく、安定電源と扱わないようにしているだけのように感じる。地元の後援会だけ優遇するような政治家は国も国民も見ていないようだ。

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM