刑法は親族の証拠隠滅に関して特例を認めている

日産の元会長カルロス・ゴーンが保釈中に国外逃亡をした。検察は逃亡を関西空港における航空会社の保安検査のせいのような発言をして責任回避を図っているように見える。また裁判所が保釈を認めたから悪いと言っているようだ。それらはみな間違いであり、ただの責任逃れではないか。逃亡するのが分かっていたのに裁判所が保釈したというなら、保釈後の警戒を当然しておくべきではないのか。しかるにゴーンの居住建物を見張るべく監視カメラを付けていたのはなんと日産だったというのだ。裁判所も検察も、誰かが見張るだろうと何もしなかったのか。

出国者を管理するのは出入国管理の問題であって航空会社の荷物の保安検査の問題ではなかろう。

それはさておき、ゴーンが国外逃亡したら途端に、ずっと前の、昨年4月に行われた東京地裁で行われた証人尋問で偽証したとしてキャロル夫人の逮捕状を請求したとか。本当に偽証罪が問題ならもっと前にしているはずの事だろう。ゴーンに逃げられた腹いせに八つ当たりしているとしか思えない。会計データの入ったハードディスクを電動ドリルで破壊して証拠隠滅した小渕優子の件ではさして厳しい追及をしなかった検察とは様変わりである。相手により、相手のバックにより対応を変えるのでは公平原則に反するのではないか。私にはそのように見えるのである。

日本の刑法には犯人隠匿及び証拠隠滅の罪というものがある。刑法第103条と同第104条である。しかしその取扱いの特例が刑法第105条にある。条文を見てみよう。

「前2条の罪については、犯人又は逃走した者の親族がこれらの者の利益のために犯したときは、その刑を免除することができる」

というものだ。ゴーンの犯罪を立証させないためにゴーンの妻であるキャロル夫人が証拠隠滅をしたとしても、罪に問わないのが普通なのだ。そうであれば、配偶者を守るために虚偽の証言をしたからと安易に偽証罪に問うのも問題であろう。

夫が目の前で誰かを殺害したとしても配偶者であれば、「私は見ていません」と証言する方が普通ではないのか?

一度保釈されたゴーンが記者会見をすると発表したらすぐに再逮捕した事実は、長期拘留などが口封じ目的だったと推定するに十分である。よほど話されては困ることがあったのであろう。

とにかくこの事件には謀略の匂いが強い。

 


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