産経新聞論説委員の「年頭の一言」に一言

産経新聞恒例の論説委員総出での「年頭の一言」が元日の紙面にある。少し日時が経ってしまったので、

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2001030001

というURLで内容を確かめるのが良いと思う。なかなかのものあり、又オツルものありである。長辻象平はいい。太陽活動の低下による寒冷化と二酸化炭素増加による温暖化のせめぎあいとして地球温暖化問題をとらえている。未学のグレタ少女などとは知識、科学的態度などが雲泥の差であり、その論説に期待する。田中規雄のコラムも楽しみだ。世の中、大衆というかB層レベルのあほ笑い、馬鹿笑いが溢れている。氏の言う「クスリと笑える名コラム」、すなわち上質な笑いをUpper Levelは求めているのだ。

中本哲也の心構えもよい。近くにいるであろう、6年一日不満だらけの阿比留瑠比に聞かせてやってはいかがか。山上直子については少し書こう。その年頭の一言(全文)は、

「令和2年は、最古の正史「日本書紀」の編纂(へんさん)から1300年に当たる。日頃の無精を反省し、この年に読まねばいつ読むのか−と気合を入れて現代語訳をそろえてみた。ところが、やっぱり入門書が先かな、いやビジュアルがわかりやすい図解版がよいかも…とどうも前置きが長くなっている。この調子では、マンガで読んだという若者らにも後れを取りそうな気配。東京五輪でテレビづけになるまでには、なんとか」

である。知識欲より東京五輪のテレビ観戦を優先するらしい。そういう人だということは従来の記事に見える知識から感じていたが、本人がそう語るとは…。編纂後1300年だから『日本書紀』を読もうとは、読破欲の根源があまりに低レベルでは…。そして『日本書紀』の原文ではなく、現代語訳をそろえたが、いや入門書が先に必要か、図解版が良いか、果ては漫画で読んだ人間にも遅れをとりそうな、と言っている。単に面白く書こうとしているとしても、それにも失敗している。

シェークスピアの翻訳本を読んでも、本当の意味でシェークスピアを読んだことにはならないことはお分かりだろうか。まして『日本書紀』という漢文を現代語訳で読んでも、それは誰かが現代語にその誰かの解釈でいわば翻訳したものである。つまり誤訳に相当するようなことが多くあるのではないか。入門書に至ってはさらに解釈や簡略化が加わっているのだ。山上直子は『日本書紀』を知りたいのではなく、真偽など構わずに、との態度であるようだ。そういう態度は「日本書紀」に対して失礼であろうが、そんな意識があればこのような文章は書くまい。大学で何を学んだのか、漫画を読めば卒業できたわけではあるまいに(いや、そうなのかもしれぬが…)。


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