長きゆえに尊からず

元日の産経新聞の一面に論説委員長乾正人が「年のはじめに」と題して一文を寄せている。年頭の論説委員長の寄稿なだけに、産経新聞の重要なコメントだと受け止めるべきものなのだろう。その見出しは「政権長きゆえに尊からず」というものだ。勿論「山は高きを以て尊しとせず、木あるを以て尊しとなす」の言葉が心にあっての表現であろう。が、後半部を意図的に省き、反語形にし、分かる人にはわかるようにとのプロらしき文章だ。当節のスマホ族には理解は無理かもしれぬが、すでにその連中は新聞も読みこなせない可能性がある。

いろんなことが書いてあるが、安倍晋三首相が6年も首相でありながら先の大戦での戦死者を祀る靖国神社に一度も参拝しないのか、とのいわば叱責の態度が鮮明だ。

「安倍首相は、よもや靖国参拝を断念した竹下登元首相のように外務省の言いなりにはなるまい」

と書いているのだが、安倍独裁と言われるが実は「安倍側用人政治」であり、元より外務省の言いなりになってなどいないのではないか。経済産業省系(側用人)の意向に従って外交をして問題を発生させているのが現実だろう。これも乾正人一流の反語だととらえれば、表向き言いづらい胸の内が読めてくるだろう。最後の、

「平和の祭典を心から祝い、2度目の東京五輪を成功させるためにも首相にはやるべきことがある」

も深い。「成功させるためにも」の「にも」に注意が必要だ。つまり文脈からは、東京五輪の成功云々など「付け足し」なのである。

つまり、「無策、愚策の6年という長期政権などに意味はなかったのですよ」と言っているのではないか。

さて、反語形を駆使して、文章の奥に”心”を潜ませた秀逸なるものだが、ここに書くのが無理でもほかのところでもよいから指導すべきことがある。先にも指摘したことがあるが、阿比留瑠比が、「極言御免」が安倍政権と同じく6年も続き300回を超えたと「自ら」書いていた。自画自賛は見苦しき事なれど、それはさておき、「極言」が実は「曲言」では長ければ長いほど「非難を浴びる」ことはあっても「称賛を浴びる」ことはないのではないか。「連載は長きを以て尊しとせず」である。

「杉作、日本の夜明けは近い!」かな?(意味の分かる人は少なくなったろうな)

 


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