一年を振り返って

毎年「一年を振り返って」を書いているのだが、今年2019年は例年とは違い大きな変化があった。平成から令和に年号が変わったことなどはさして関心のないことだ。藤原定家の『明月記』治承四年九月のところに、後から定家によって書き込まれたとも言われる

「世上乱逆追討、雖満耳不注之。紅旗征戎非吾事。」

が、ふと思い起こされる。本当はその後の文章が重要なのだが、それについてはまたの機会に。

さて、以下振り返ってみよう。

 

1.「ダーリンは70歳」を現実のものとした

  「ダーリンは70歳」に挑戦し、成功した。2月に70歳で再婚したのである。仙台に転居して既に8年、2010年のコンクリート柱激突による影響で、脊柱へのダメージばかりでなく、歯の欠損や白内障、果ては糖尿病になった。その悪い体調の中で一人暮らしを始め、研究と執筆の生活を送ってきた。まるで仙人のような生活をしていたのだがそれは再婚で一変した。部屋はきれいに片付き、掃除が行き届き、食事が用意される。孤独死の確立も大きく低減した。一人暮らしの自由気ままもよいが、二人暮らしのほのぼのとした温かさもよいものである。

クリスマスディナーも楽しみ、その後仙台市の定禅寺通りの「光のページェント」の光の下を散策した。今日は大晦日、末廣寿司(みちたけシェフ)特製のオードブルと共に年を送る。なお、仙台の年取り魚である「なめた鰈」(近くにお住いの植田医師が手ずから釣ったもの)を戴いた。植田先生に感謝。

 

2.『北魏再興国家としての日本(漢家本朝)』を(電子)出版した

  『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を読んだわが友、大村泉東北大名誉教授から「これは中国語に翻訳して出版すべきだ」と勧められた。しかしそれでは天武天皇以降の日本国朝廷を北魏系渡来氏が奪取した歴史だけを取り扱うことになる。そこで継体朝に北魏系氏族が渡来し、数代をかけて天皇位を奪取するまでの歴史を纏めることにした。その成果がこの『北魏再興国家としての日本(漢家本朝)』である。通常の紙印刷での出版であれば700ページを超す大作となった。我が歴史研究の中の白眉ともいえる作品である。電子出版の日付は4月30日、天皇の代替わりに合わせるように計画した。

尚、友の勧めに従って本書は中国語版を出版すべく現在準備中である。天武天皇以来の北魏系天皇と一族である藤原氏によってつくられた万世一系の天皇の概念と明治政府によって国民に刷り込まれた政治的にゆがめられた歴史を正すものとして「世界史を変える(!?)」のではないかと思っている。

正史必ずしも真ならず、稗史必ずしも偽ならず

 

3.百人一首の謎の解明に着手した

  いろは歌に隠されたメッセージを解読した(『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』)ことで、萬葉集も柿本人麻呂が隠したメッセージ、歴史の真実の宝庫と分かりその解読をした(『萬葉伝授』全8巻)。その経験から百人一首にも何か重要なメッセージが隠されているのではとその解読に着手した。作者の藤原定家が何故隠し文を残したのかという動機をも探るべく『明月記』『愚管抄』『訓読明月記』『定家明月記私抄』などを読み始めた。解読には2年程度かかると考えている。

 

4.(株)麁鹿火が設立後3期目に入った

  日本の古代史解明に向けて研究をし成果を出版してきた。園田豪の個人事業は園田豪亡き後は続かないだろう。「歴史を科学に」をモットーに取り組み、解明できた結果が評価されるのは死後で構わないと考えてきたのだが、園田豪亡き後がどうなるのかが心配になった。しかし、出版会社を設立して置けば、その会社の後継者が我が著作を守り続けてくれるだろうと考え、自著を電子書籍として出版するのを第一の目的とした出版社、(株)麁鹿火(アラカヒ)を設立したのが2017年11月2日だった。即ち今秋、(株)麁鹿火は3期目に入ったのである。現在までの約2年間に電子出版した著作(紙媒体本の電子書籍化を含む)は以下の通りだ。

2018年2月〜3月: 『萬葉伝授』全8巻

2018年5月:  『グヌンアグン』

2018年6月:  『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』

2018年8月:  『奇跡の回収』

2018年9月:  『太安万侶の暗号(七)〜漢家本朝(下)壬申の乱、そして漢家本朝の完成〜』

2018年11月:  『オホーツクの鯱』

2019年1月:  『太安万侶の暗号(六)〜漢家本朝(中)乙巳の変、そして白村江の敗戦から倭国占領へ〜』

2019年1月:  『真田幸村見参!』

2019年4月:  『北魏再興国家としての日本(漢家本朝)』

2019年5月:  『キャメルスパイダー』

2019年6月:  『白きバイカル』

2019年8月:  『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』

2019年10月:  『太安万侶の暗号〜日輪きらめく神代王朝物語〜』

2019年11月:  『太安万侶の暗号(二)〜神は我に祟らんとするか〜』

以上21作品である。

その殆どの業務を福士亜矢子さんと二人三脚で行ってきた。ここに記して感謝の意を表したい。

 

5.糖尿病の薬を服用し始めた

  2013年8月にHbA1cが16%にも達していることが分かり、改めて2010年のコンクリート柱激突が我が肉体の各所に大きなダメージを与えたことを感じた。余命僅かとの医師の所見に大発心、仙人暮らしどころか食も仙人型に切り替えてようやく7%以下にまで落としたのだが、その年から徐々に心電図のSTに低下が認められるようになった。そして今年の総合検診では糖尿病腎症(早期)の症状が出てきた。

今まで薬を服用せずに血糖コントロールをしてきたが、さすがに「ここまで」と感じた。2月に再婚したことでもあり、まだまだ取り組みたいライフワークが多量にあることもあり、可能な限り生存期間を長くする必要があると考え、主治医に申し出て糖尿病の薬を11月から飲み始めたのである。目下、腹が減ること(体重が増加中)以外に副作用はないようだ。父も伯父もみな糖尿病の治療薬の副作用で死んだので、慎重に推移を観察していくつもりだ。

 

6.『河原町ブルース』の作詞をした

我が住まいする仙台河原町は仙台城下南端の町で広瀬川に面する場所にある。幕藩時代には城下に食料を供給する市場のあったところだ。今年から若い衆が中心になって『河原町マルシェ』を開催するようになった。地元に貢献しようと『河原町ブルース』の作詞をした。一部紹介しよう。

灯篭流しの あかり揺らめきて

見上げりゃハートの 打ち上げ花火

浴衣のうなじの 白さが誘う

大年寺山に 光る塔 あ〜あ

仙台の河原町は 恋の夏の夜〜

 

彼岸忘れじと 仙台萩が咲く

故郷に帰らんと 秋サケが遡上る

愛しい人と めぐり合い

温もり知った 芋煮会あ〜あ

仙台の河原町は 紅葉がそこに〜

 

全部で4番まである。全体をご覧になるときはこのブログの2019年11月7日の記事を参照されたい。なお、12月25日のブログには、「盆踊り歌」用の歌詞なども披露している。

 

7.卒業以来初めて、半世紀を超えて三国丘高校の東京同期会に参加した

  小学校から約11年間大阪で暮らした。両親ともに江戸(根岸と麻布)者だった関係で、大阪に転居時のカルチャーショックは衝撃的だった。しかしその間に大阪の『ええ所』も『あかん所』も知った。一番良かったのは三国丘高校に籍を置いたことだろう。一番の仲良しは日野谷君である。確か1年生のクラスで席が隣になったのが話すようになったきっかけだったと思う。

その三国丘高校19回生の同期の、しかも東京での会合があると言うので卒業以来初めて参加した。わざわざ遠路はるばる私に会いに来てくれた人がいた。仲良しの日野谷君である。又飛騨の高山から来てくれた中野(現堀川)ひろ子さんである。瞬間的にタイムスリップして、当時に戻ったような気がした。赤松君、植田君…みんな有難う。

堺には一昨年だったか、二期下の柔道部の主将をしていた竹山君が市長をしていたので、我が家に伝わる、岡倉秋水の水墨画(茶掛け)を2軸堺市に寄付した。利晶の里の茶室にあるというので、折を見て、見に行ってみたいと思っている。

 

8.ブログのおかげで遠い親戚と連絡が取れた

  赤ひげと同じような医者だった母の叔父、奥顕三(けんそう、と読む)のことをブログに書いたらコメント欄に母方の親戚である島本さんから連絡が入った。大阪で鉱務関係の会社をしていた、私が小学生の頃に一度お邪魔した記憶がある。毎日更改のこのブログもすでに14年目に入った。思いがけない人が目にして連絡してくれることもあるのである。来年には約60年振りにお訪ねしようかと考えている。

 

 


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