刑事告発というものは受理するのが原則ではないのか

産経新聞の10月26日の一面記事に「あれっ?」と感じる記事があった。菅原一秀経済産業大臣の辞任に関する記事である。その最後に「都内男性が告発状」との小見出しがあり、記事にいわく、

「東京都内の男性が、公職選挙法違反(寄付の禁止)罪に当たるとして、菅原氏に対する告発状を東京地検特捜部などに送付したことが25日、分かった。特捜部などは今後、受理するか判断するとみられる」

これに関連する法律は、

刑事訴訟法239条第一項:「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる」

刑事訴訟法第241条第一項:「告訴又は告発は、書面又は口頭で検察官又は司法警察員にこれをしなければならない」

また、「告訴・告発は受理義務があるものであり、要件の整った告訴・告発が行われた捜査機関は、これを拒むことができない(警察においては犯罪捜査規範63条1項の告訴告発受理義務、刑事訴訟法242条の告訴告発の検察官送付義務からの当然の受理義務が存在し、検察においても受理義務があると解されている)」(ウィキペディア)

等であり。告発を受理する義務が検察にはある。

しかるに産経新聞の記事は、

「特捜部などは今後、受理するか判断するとみられる」

と書いている。告発の受理は義務なのだから、検察にゆだねられている判断は「公訴するか否か」の筈ではなかったか。また奇妙なことに「受理するかどうかを特捜部などが判断する」と複数になっているのである。この記事では告発が複数個所に対して行われ、受理の判断がこれまた複数のところでなされるという奇妙なことになっているのである。

国民に間違った法解釈を植え付けようとするのはいかがなものか。まさか、「受理の判断」を「官邸」も行うというのではあるまいが。 

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM