園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(213)ジャカルタ騒乱とエヴァキュエーション(3)ジャカルタ脱出

ジャカルタの騒乱は激しさを増した。日本政府はジャカルタの日本人に脱出を勧告(?)した。政府が方針を出せば民間企業も従わなければならない。実際に現地に居住している我々はまだまだ大丈夫と判断していた。ジャカルタ柔道部でも騒乱対策がされていた。コメは日本食スーパーに手配済みということを始めとして様々な準備をしていた。先に紹介した東レの黒田憲一さんの存在がとても大きかった。

個人的にかわいがっていたし、自宅にもお邪魔したことがある運転手、ママット(ムハムマッド)の家にいざというときはかくまってもらえることにもなっていた。

しかし、東京本社から一時帰国の指示が来た。日本大使館の手配と指示に基づき、某月某日、確か市内中心部のホテルに集合した。バスが用意されていた。それだけではない。バスが襲われる可能性があるというので、インドネシア軍の部隊が警護のために先導したのである。不謹慎と言われるかもしれないが、飛行場への道すがら、こういう珍しい体験を若干楽しんでいたように記憶する。

サハリンで、24時間監視され、外出すれば常に尾行者がいる生活をした。オマーンではサウジとの国境近くで軍隊に捕まり、尋問を受けたり、カタールのドーハ空港では爆弾所持の疑いがあると機関銃まで向けられたし、危険で緊張する体験を随分してきた身には、このジャカルタの脱出劇などさして緊張するものではなかった。

 


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