堤防よりも河床の浚渫が先ではないか?

現代の人間が住む多くの都市のある、例えば関東平野などの平野部というのは沖積平野である。つまり山側から河川で運ばれてきた土砂が川の自然堤防を乗り越え、つまり繰り返し氾濫して川の外側に堆積する土砂で出来上がっている。河川も蛇行した部分が大水で決壊して流路を変えるので、結果として沖積平野が出来上がったというわけだ。だから、平野部というのは元々河川の氾濫が生じる場所なのである。

中学校の地理辺りで習ったであろうが河川というものは土砂を運んでくるので時とともに浅くなってくる。そして自然堤防の高さが増していく。その結果が天井川だ。川床の高さが天井の高さにあるという意味だ。そうなると決壊が起これば河川の周囲は水浸しになる。

河川の決壊を防ぐには堤防のかさ上げもその方法だが、河床の掘り下げ、つまり浚渫が効果的である。堤防と河床の高さの差が決壊に大きく関与するのは素人でも分かるだろう。

しかし、洪水対策に関してスーパー堤防という言葉は出てきても、河川の浚渫などおよそ聞くことがない。おそらく土建屋の金にならないためだろう。それはすなわち政治家や国土交通省の役人が喜べないことなのである。

災害を利用して儲ける、なんてさもしい根性で日本経済が動いているなんてがっかりさせるではないか。

どんな鉾でも突き通せない盾と、どんな盾でも突き通す鉾の話、つまり矛盾の話と同様に、どんな水害も守り切る堤防などないのである。これからの治水は、流れ来る大水をいかに排水していくか、すなわち流路、補助流路、緊急流路などの確保に向かっていくべきではないか。現在の「千年に一度の大雨」は明日の「例年の大雨」になるのだろうから。それでも住環境が維持できないのなら、その時は農業もできないだろうから、民族大移動を考えるほかないのではないか、尤も現代では不可能であろうが。人類が壊した地球環境が人類を滅ぼすことになるのである。英会話の勉強などより科学を学べ!

(台風19号での広瀬川の水位上昇の証拠)

 

 

 


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