園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(211)ジャカルタ騒乱とエヴァキュエーション(1)データ持ち出し

ジャカルタで騒乱が起きるのは珍しくない。選挙の時など、毎回市内は不穏な空気に包まれる。私の駐在中の騒乱は大規模だった。後に書くが、ジャカルタを脱出し日本に一時帰国するほどだった。

ジャカルタ市内のあちこちに黒煙が上がり、打ち壊し、略奪が始まり騒然たる雰囲気となった。会社の事務所にある地震探鉱データが毀損しては大変なので、騒乱の中を移動させるべく事務所に行くことになった。

確か、私と村山、近藤の3人だったと思う。事務所で地震探鉱データ類のコピーを作成し、異なる場所で保管することにした。作業は1日で終わった。

この時公手所長は事務所に来なかった。役員待遇の所長として赴任したので、本人の希望もあり使っている車は高級車だった。暴動が起きたら、高級車に乗っている人間が暴徒に狙われるとの風評があった。それに怖気たというのが出社しない理由だと聞いた。

関西電力が佐久間ダムを建設中に社長が現地を訪問、隧道(トンネル)内に入ろうとするのを部下が止めた。「ここは危険ですから入ってはなりません」ということだったらしい。その時社長は「その危険なところで社員たちを働かせているのは僕なんだよ」と言って内部視察をしたと聞いた。

最近の関電の経営者にはできないことだろう。「電気料金の上前を撥ねて懐に入れているんだ」など、公言できるわけがない。

さてその時、公手所長が来ぬ事務所でその関電の社長のことを思い出していた。「また負けたか8連隊」という言葉も同時に思い出していた。そんな指揮官では当然戦には負けるはずである。

(台風19号の威力を示す広瀬川の状況)

 

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM