拉致被害者問題、頼む相手と頼み方を間違えたのでは?

横田めぐみさんの55歳の誕生日だというので105日の産経新聞には、弟の拓也氏のインタビュー記事が載った。めぐみさんの拉致は昭和521115日のことだという。なんと、42年も前のことになる。当時、北朝鮮にさらわれたのではないかとの声が上がったが、警察も本気で探したようでもなく、外務省などはむしろ北朝鮮側に立った対応をしていたように記憶している。

この新聞記事に「平成9年にめぐみさんの拉致が報道され、「拉致」が一気に日本中に認知されると」とあるところからも、日本政府の冷たい対応が、というより拉致などなかったことにしたいという対応が約20年も続いていたことになる。それらを知っている年代のものとして、日本政府は「拉致被害者が死に絶えるのを待っている」と、私は推定するのである。

翻って1985年のイラン・イラク戦争時の邦人テヘラン脱出に関して、日本政府が日本国民を救おうとせず、エトワール号救助などに恩義を感じるトルコの危険を冒してまでの善意で救われたこと、その件に関して外務省(日本政府)が虚偽の説明をしたことを考慮すれば、北朝鮮による邦人の日本国内からの拉致に真剣に取り組むどころかもみ消そうとしていたのが外務省(政府)だったと思われる。

唯一の例外が平成14年の小泉訪朝だった。「8人死亡」との残酷な説明はあったにしても、何人かの帰国ができたのである。だがその後、何を政府はしたのか。「私の内閣で必ず取り戻す」と”決意”を毎年、いや、機会あるたびに述べる安倍晋三首相だが、具体的成果など何もない。

拓也さんの言葉は「「こんなに長い時間がかかっているのに、なぜ解決しないのか。政府は『できることはやっている』というが、北朝鮮に帰国を決断させるために整えるべきことは、まだまだあるはず」。そして、「いらだちが本音です」とも言った。」と同記事にある。

「できることをやっている」ということは「必要なことや効果的なことをしている」という意味ではない。商売人のトランプ米大統領に莫大な血税を支払って米国製品を購入して、北朝鮮の金委員長に拉致問題を忘れるなと言ってもらっただけではないか。何の効果もないが、何かしている振りにはなる、そんな選挙対策にしか見えない。本気で助けたいという、自衛隊予備役の方たちの動きは抑えるものの、大和堆で北朝鮮の漁船が我が国のEEZ内で違法操業しても捉えることすらしない。「できることすらしない日本政府」が丸見えではないか。

拉致被害者家族の方たちには、いや、当人たちにはもっと気の毒ではあるのだが、表面上の”演技”は別としてやはり「拉致被害者の死に絶えるのを待っている」のが日本国政府の対応なのだと感じているのである。領土も国民も守らず取り返さずの政府など不要ではないか。

 


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