園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(209)懐かしき歌「シンシンソー」

私の父は、近衛騎兵連隊に所属していたが、大東亜戦争のさなか、近衛捜索連隊として南支、仏印と転戦し、シンガポール攻略戦に参加した。ジョホールバールでの砲撃戦の模様も含め何度も聞いている。その後、父はインドネシアのスマトラ島メダンに設置されていた戒厳司令部のタパヌリ出張所張となり、また同地の植物園の園長を兼務した。ゴム園から採集する天然ゴムからのガソリン製造の研究もしていた由。プールに管を沈め、冷却管と舌など、理科系の面目躍如であった。馬車が交通手段だったという当時の様子などもよく耳にしたものである。

その父が現地で覚えたと言って歌っていたのが「シンシンソー」という歌である。なんでも湖での歌だと聞いた。

ジャカルタに駐在し、インドネシアの有名郷土料理レストラン(名前を失念)で食事をする機会があった。食事中に数人の男たちがギターを抱えて入ってきた。客のリクエストに応えて歌うというのである。今は見なくなった日本の「流し」のような感じである。

私のいるテーブルに来た時、父を思い出して「シンシンソー」を注文した。素晴らしかった。声もメロディも迫力満点、鳥肌が立つようだった。聞きながら目をつむると、父の姿が瞼に浮かんだ。「バグース サジャ」「テレマカシ バニャック」「マトゥルヌウォン」

 


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