福島原発事故の責任を業務上過失傷害致死罪に問うのが適当か?

福島原発事故は立地市町村をはじめ周囲に甚大な悪影響を残した。日本の領土のかなりの部分が居住不能となる可能性があったほどの事故だったのである。原発は安全と言い続けてきたこともあり、その責任者たる経営者の責任は通常の事故、放火、贈収賄などと比較できないほど重い。現在でも東京をはじめ日本の多くの地点で放射能が増大しつつある。そして事故直後のみならず風評被害は今も続いている。中には風評ではなく本当に悪影響が残っているとも聞く。

このような大事故を、意図したわけでなくてもも起こしてしまった以上、広範に国土を汚染した以上、多くの国民に重大な損害を与えた以上、法律がどうあれ、責任者は責任を自らとるべきである。

かつて、軍艦が敵の攻撃によって沈没するに至った時に、日本の艦長は艦に自身を括りつけて艦と運命を共にした。敵との戦いの結果であれば、必ずしも艦長は罪に問われるわけではないにもかかわらず、である。戦艦一つ、駆逐艦一つを失うより重大な事故を起こし、多くの国民に損害を与えたのであれば、「私は無実です」などという情けない言葉を発するべきではない。少なくとも私はそういう風に教えられて育てられてきたように思う。先の大戦に負けた時、阿南陸相は割腹した。介錯の申し出も断って、長時間にわたって苦しさを正面から受け止めつつ絶命したと聞く。その苦しみを受けることを自らに課した罰だと考えたのではないだろうか。人の上に立つもの、組織の頂点にあるものの身の処し方なのであろう。

また、最近愚かな作家が軽々に「万死に値する」などとの言葉を使うようだが、この福島原発事故のような場合にこそそれは使うべき言葉だと思う。

さて、日本の法律では、従来の自ら身を処すとの考え方が存在したためか、このような場合の刑事罰を用意していない。従って、『ごめんなさい』といいさえすれば責任を果たしたと考える当節の骨のないものを罰する方法がないのである。

そうであれば、新たに「国土毀損罪」、「国土汚染罪」などを作るべきではないか。川に有害物質を流したら環境汚染で罪に問われるのに、もっと広域に放射能汚染を起こし、さらに除染が完全にはできないのに罪に問われないのは法律の不備であり、立法府たる国会の怠慢である。国会議員よ仕事をせよ。歌うたいの姉ちゃんが議員どころか政務官になる時代、悪夢どころか、まさに末世を感じさせる。

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM