今の性能では日本に届かない北朝鮮短距離弾道ミサイル、本当か?

5月以降18発」といった表現で報道されている北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射だが、数の多さだけでなく新型登場で、ミサイル開発が加速しているのが分かる。そして910日にもまたミサイル発射が報じられた。いくつかの種類があるが不規則な弾道を描くロシアのイスカンデルに類似する弾道ミサイルの射程は600キロなのだとか。

この産経新聞(98日)の記事に解説がついている。金沢工業大学院虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸だ。私が聞いたこともない大学院だ。それはともかく、

「今の性能では日本への直接的な脅威とはいえない。飛行距離の短さから考え、韓国に使用するものであるし…」

と書いている。認識の甘さが気になる。本当に専門家だろうか。

ミサイルの到達距離が600キロでも、発射地点が変化すれば当然到達地点も変化する。誰でも理解できる理屈だろう。韓国は日本との軍事情報共有に関する協定を破棄し、大統領の悲願は南北朝鮮の統一だという。統一朝鮮が生じたとき、それは近未来かもしれないが、ミサイル発射基地が例えばプサンに移動したら、日本の近畿地方まではこの短距離弾道ミサイルの射程圏内となるのである。

「北朝鮮が日本と戦争を始めて撃ち込んでくる事態はほぼ考えられない」

とこの御仁、伊藤俊幸はいう。そして北朝鮮の射程のより大きいミサイルが太平上に向けて発射されたものが誤って日本に落下する可能性に言及する。

安全保障というものは「万が一」に備えるものである。北朝鮮が日本を攻撃してくる可能性が「ほぼない」から安心だといった考え方は素人以前のものではないか。おそらくは「国民に心配ない」と言ってほしいと為政者から頼まれたのであろう。

韓国はどさくさに竹島を武力で奪取し占拠している国である。それよりも敵対関係にある北朝鮮が攻撃してこないだろうとなど言うのは、ある種の「亡国の妄言」の類ではないか。現実に統一朝鮮を志向している韓国が存在しているのに、この平和ボケ、産経新聞とも思えぬ人選である。

 


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