菅原一秀経済産業大臣殿、揚げ足取りではありませんが…

御側衆を閣僚に取り立てて、取り巻き内閣の感がある安倍新内閣だが、早くも気になる新大臣発言が聞こえてくる。大臣になったばかりで詳しくないことは当然なのだが、かといって知らないのが当然だと認めるわけにもいかないが、少なくとも論理的なことを言わなければならないだろう。

「国会議員の声を聞く」辺りで読む菅原一秀は割合しっかりしている感じだっただけに、経済産業大臣となっての記者会見の発言には失望した。

記者は、以前から原発に否定的な雰囲気だった菅原大臣に、経済産業大臣となった現在の、原発稼働に関する意見を求めたものだったが、それに対する答えの様子が報道されている。(msn 2019/09/12 17:04

「菅原経産相はかつて、脱原発を掲げていた。「原発のリスクや恐ろしさはある」としながらも「原発ゼロは、今この瞬間、将来的に考えても現実的ではない」と述べた。(理由なく結論を語る人は思考がいい加減なことが多い)

その上で「今の原子力規制委員会の新規制基準は世界一厳しいと評価されている。そこに合致した場合、判断を尊重して、地元の理解を得ながら再稼動を進めるのが政府の一貫した考え」と述べた。

エネルギー政策としては「再生可能エネルギーや天然ガス、水素、化石燃料や原発などいろいろなエネルギーのベストミックスを求めていかなければならない」とした。」

菅原一秀の言う政府の考えというものの論理がおかしい。

「今の原子力規制委員会の新規制基準は世界一厳しいと評価されている」というが誰がそのように評価しているのか。まさか日本政府ではあるまいなあ。そして世界一厳しい点とはどの点か。すべてに厳しいのか、ある部分だけ厳しいのかさえ分からぬのでは評価のしようがあるまい。

「そこに合致した場合、判断を尊重して、地元の理解を得ながら再稼動を進める」

は論理的でない。原子力規制委員会が判断するのは規制基準をクリアしているかどうかであって、原発を再稼働させるべきかどうかではない。そんなところも理解できないのか。能力的に情けない人だと感じた。おそらくは事務方が作った想定問答集を急遽覚えてきたのだろう。原発の稼働うんぬんという政治的判断を、原子力規制委員会の責任のように誤魔化す態度は卑怯でもある。

「再生可能エネルギーや天然ガス、水素、化石燃料や原発などいろいろなエネルギーのベストミックスを求めていかなければならない」

これも理由が見当たらない。ベストミックスと言いながら利権がらみでミックスの比率を定めてきたのが現実ではないか。こういう表向きだけを取り繕うような発言をする人に思い切った改革など期待できないのは長い歴史に学んだところである。

(蔵王のあるカフェの外には柔らかな日差し)

 

 


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