国家基本問題を誤ってとらえる櫻井よしこ

産経新聞(9月2日)の櫻井よしこのコラム「美しき勁き国へ」のタイトルは「日本の声 世界に届けよ」というものだった。内容は安倍政治を持ち上げたり皮肉ったりと言ったものか。指摘すべき点を蛍光ペンでしっかりマーキングし、ボールペンで指摘文安を余白に書き込んだら、多量になった。それだけ問題の多い文章だということである。今回の原稿下書き係は無知というより思考散漫な人のように感じる。

引用すべきところが多いので全部打ち直すのは面倒とそれだけでもコピペできぬかとウェブを見たが、なんと「有料記事」となっている。大体いつも同じトーンの“焼き直し記事”みたいなものが有料記事とは、さては産経新聞は内容で記事を売っているんじゃないのだな、と感じた。こんなものに代価を支払う価値を認めないので、ほんの僅かなコメントに留めておく。

冒頭、

「国際社会を見渡す戦略眼において突出している安倍首相にして…」とあるが、戦略眼が突出している人なら、拉致被害者が何十年も帰らず、米国に口利きを頼んで北朝鮮に気持ちを伝えてもらうなんてことにはならないだろう。島嶼奪還部隊を持ちながら竹島奪還には一切努力しないのも戦略眼か…。尖閣領海に中国の艦艇が侵入するのにも、見て見ぬふり、戦略眼どころか、単に問題から逃げているだけではないか。北方領土問題などはロシアの主張に合わせて要求をずるずる下げるありさま、亡国外交の極みではないか。産経新聞の9月6日の主張にはその様子が書かれている。9月5日に色丹島を視察したプーチン大統領と翌6日に首脳会談を行った(何故?)。勿論北方領土交渉などは実質的にない。プーチン大統領の行動は安倍首相が自分から譲歩した2島返還すらする気などないとの意思表示である。そんな子供でも分かるものを理解しないのか、本来首脳会談などキャンセルして抗議の意を示すところを無意味な会談を行い、自ら北方領土をロシアに渡す行動をしたのである。「アベノディプロマシー」とは「外交」と呼べるようなものではない。

「安陪、トランプ両首脳の強いきずなは疑うべくもないが…」

とも書くのだが、言われるままに、脅されるままに米国の兵器を購入し、はては米国で行き場のなくなったトーモロコシまで日本が買う。いわば巨額の冥加金を提供して(アメリカのATMと米国人に言われている)、利用され、重宝がられているだけなのを、強いきずなと呼ぶ櫻井よしこに国家基本問題が分かろうはずもないのである。感覚が”ずれ”ているのではなく、明らかに“狂って”いるようだ。

こういう首相がいて、こういうヨイショの取り巻き(ヨイシスト)がいる、それこそが日本という国家の基本問題ではないのか。

 


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