「核兵器を作る能力だけは持て」佐瀬昌盛は言うのだが

産経新聞(826日)の「正論」欄には、佐瀬昌盛の「核兵器「作る能力」だけは持て」が掲載されている。「正論」欄に載ってはいるが内容は『未論』と呼ぶべきものである。なぜなら、始めから終わりまでINF(中距離核戦力)全廃条約の変遷経緯と、その他の核保有国の動向記述なのである。全文を以下で読めばわかるはずだ。

https://special.sankei.com/f/seiron/article/20190826/0001.html

そして最後の部分に、

「核兵器を「作らず、持たず、持ち込ませず」、でいいか。「作らず」とも、「作る能力」だけは持つべきだろう。私の持論である」

とあるだけだ。

この佐瀬昌盛、国際政治学者というのだが、そして安倍晋三内閣総理大臣の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の有識者委員というのだが、考え方に「識」が不足しているように感じる。

「核兵器を『作らずとも』『作る能力』だけは持つべきだろう」

という佐瀬昌盛の持論に、おどろく。「物を作らずして」「作ったものの機能確認をせずして」どうして「「作る能力」が持てた」と言いえるのであろうか。物を作ったことのない奴だと一瞥してわかる。弾丸の音を聞いたことのない兵士のようなものか。およそ実際には役に立つまい。

洗濯機であれば、作って実際に洗濯してみて、しかもそれを何千回と繰り返し、作動の確実性と誤作動のなさを確かめて初めて「実用に供する洗濯機製造能力を得た」といえるのである。

佐瀬昌盛の言う「作る能力」なら極端に言えば、文献、ウェブ検索で可能ではないのか。こんな程度のものが安倍首相の諮問委員会委員なのか。これでは政策に間違いが多発するのも理解できる。首相とその”側近”に、ブレーンを選別する能力が欠けているのであろう。

序に言えば、この狭い日本のどこで核兵器の性能試験(核実験)をするのだろうか。防衛大学名誉教授という肩書など示さないほうが良い。日本の防衛に本気度がないと思われるであろうから。

なお、私の個人的意見は核兵器を保有すべきというものである。核攻撃を受ける段になってから、これから試作してみますでは間に合うまい。しかしどこで性能試験をするのか。適地かどうかを抜きにして、できるだけ離れた無人島と言えば、竹島、尖閣諸島などが思い浮かぶ。国土が狭いだけに、性能試験の方法も開発しなければならないだろう。「むにゃむにゃ言うだけの学者」ではなく、実行力のある技術者が必要ではないか。

「絵に描いた餅」以前の「絵にもならぬ餅」で日本の防衛を語ってほしくない。これも「アベノディフェンス」の一つなのか?

 


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