今度は鈴木宗男の活動宣伝かね、佐藤優君

過日は親友とやらの人生と死を扱った著書の宣伝めいた「世界裏舞台」だったが、今度は、ムネオハウス事件で一緒に逮捕され、有罪判決を受けた鈴木宗男から資料を得ての紹介文のようなものを書いている。そう、818日の産経新聞の「世界裏舞台」だ。全体を読んでからこのブログを味わってもらえると分かりやすいと思う。全文は以下。

https://www.sankei.com/politics/news/190818/plt1908180006-n1.html

内容はシベリア抑留者の遺骨収集に関する厚労省のいかにもいい加減な扱いについてである。

まずは、「厚生労働省の派遣団が平成26年に持ち帰った16人分の遺骨について、日本人のものでない可能性が高いことが明らかになった。厚労省はこの事実を去年把握したにもかかわらず、公表していなかったことが7月29日に露見した」とのニュースがあったことが発端である。

この件に対し鈴木宗男が厚労省に質問すると厚労省から説明係が鈴木宗男を訪ね資料を示して説明したという。そして佐藤優の「世界裏舞台」はそのほとんどが鈴木宗男から得た資料の内容紹介と鈴木宗男の行動の照会に終始する。どう見てもこれは、鈴木宗男が議員活動を一生懸命やっていることを世の中に宣伝しようとするものだと気づかせる内容だ。それが証拠に佐藤優の分析も、意見もまったくない。あるのは、「まったくその通り」「同感である」といった言葉だけなのである。元外務省国際情報局分析第一課主任分析官との肩書に見合った分析などカケラも見当たらない(実は、出来ない?)。

さて、「現地での形質人類学的鑑定の結果、日本人の御遺骨である蓋然性が高いものとして、相手国の専門家の了解を得て、16柱を日本に送還。平成30年8月の「戦没者遺骨のDNA鑑定人会議」において、専門家から、DNA鑑定の結果、16柱について、日本人でない、または日本人でない可能性が高いとの報告あり」との厚労省の説明部分からは、厚労省が選任した形質人類学的鑑定のための鑑定人が日本人の遺骨と判断した16柱すべてが日本人の遺骨ではなかったというのだから、まったく能力がないことを端的に示している。それどころか形質人類学の学問としてのレベルの低さや、鑑定になど使えないという形質人類学の存在意義さえ疑わせることなのだ。

しかしこの重要なポイントに佐藤優は全く触れない。

「本件をNHKが7月29日に報じる前に厚労大臣に報告がなされていなかったという事実も、官僚の常識に照らして考え難い。意図的に隠蔽(いんぺい)したのでなければ、組織が弛緩(しかん)していて機能していないということになる」

の部分も驚きだ。厚労大臣に報告していなかった”事実”と佐藤優は記述しているが本当にそれは事実なのか?厚労省の官僚がそう言ったに過ぎないことを「事実」ととらえてしまう情報分析官など、もとより分析官としての能力に欠けると判断すべきではないか。

「厚労省が鈴木氏に渡した書類には「公表していなかった理由及び今後の対応」との小見出しの後、「御遺骨の出身地の特定については相手国との協議の上で決定されるべきものですが、現在、相手国との協議方法、必要資料等について内部検討の段階であったことから、公表していなかったものです。今後、速やかに相手国との協議が開始できるよう、外務省との相談を始めたところであり、適切に対応してまいります」と記されていた。言い逃れに終始するだけで説得力がない。」

遺骨収集が今始まったわけではあるまいになぜこんな馬鹿げた話をするのか頭脳を疑う。今までは外務省抜きで進めていて、まずいことになったから外務省ということか。

それにしても厚労省などから聞くまでもなく外務省の国際情報局はその内容・事実をつかんでいたはずではないのか?厚労省から報告があって初めて知ったというならそんな国際情報局は役になどたつまい。

「鈴木氏は、筆者に「国会の場で真相究明をしないと、実効的な再発防止措置がとれないと思う」と述べた。その通りだと思う。国会で問題にしないと厚労官僚は反省しない」

国会で問題にしないと何ともならぬのであれば、国会に注力すればよいのだが、では何故産経新聞のコラムに“作家”が延々と書くのか。別の目的の存在を自ら語っているように見える。どう見ても情報分析専門家ではない。その道のプロなら、もとよりムネオハウス事件で引っかかるようなへまはすまい。頼まれ記事か忖度記事のいずれかなのだろう。佐藤優はキリスト教の神学者だというのだから不思議だ。

 


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