『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』の電子出版

20146月に(株)郁朋社から出版した『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』をこの度(株)麁鹿火から電子出版をした。それを機にカバーデザインも一新した。デザイン担当は福士亜矢子氏である。

アマゾン用に作成した紹介文を以下に示すので、内容を確認願いたい。日本の縄文時代への理解が大きく深まると思う。

なお、かつて河北新報に友人を通じて書評を依頼したことがあった。東北に栄えた日本の原国家に関するものだから河北新報こそと思った。しかしその時は「シリーズ物は第一巻が出版されるときに書評を書く」と言って断ってきたと聞いた。第一巻だけ見てシリーズ全体の書評が書けるわけがないのだから、河北新報の書評は内容ではなく別の貢献度なりを基準に選別され、実読しなくても書くということなのだろうと推察した。「白河以北一山百文」という薩長の蔑みの言葉を忘れじとの社名に、奥羽魂を見ていただけに、他社と同様かと残念に感じた記憶がよみがえった。爾来、河北新報に特別な親しみを感じなくなった。中国渡来の坂上田村麻呂による日高見国(旧日本)の崩壊、源頼朝による奥州藤原氏瓦解…、薩長に蹂躙された戊辰の役、そして東日本大震災、その度に「山川草木転荒涼」の光景になった東北(奥羽)。輝かしい古代東北を今一度思い起こそうではないか。

さてさて、次が紹介文である。

(紹介文)

日本人はどこから来たのか、最初にどこに定着したか、文字はあったか、社会システムはどうだったのか、そして縄文人弥生人との関係は、といった疑問は今も疑問のままのことが多い。

『太安万侶の暗号シリーズ』を何巻か出版した段階で、この問題に取りかかることにした。そして科学的にアプローチしようとして最初に「園田豪の『日本の起源と文化考』」をまとめ、それを基盤として小説型の『太安万侶の暗号(ゼロ)〜日本の黎明、縄文ユートピア〜』を書いたのである。そこにベースとなった論考もそのまま収録することにした。

日本人の人種的起源を探るために遺伝子研究データを参照した。日本人のプロトタイプであろう縄文人には大陸朝鮮半島の人間にはほとんどないハプログループの存在が明らかになっていた。それは現在では地中海周辺に認められる特徴だった。日本語における母音数の少なさ、縄文人の原型に近い日本人が住む例えば三陸地方では肌の色は白く、眼の青いものさえそれほど珍しくないということなどを考え合わせれば、縄文人はコーカソイドである可能性が高い。それが大陸や朝鮮半島を経由して日本にやってきたとは考えられない。海路アラビア半島から来たと考えるのが妥当だろう。

縄文人は作毛をしなかった。つまり農業をしない民族だったのである。その採集経済の縄文人にとっての居住最適地が東北日本だったのである。縄文時代中期には人口約28万人と推定されているがその居住域は関東以北の当時の照葉樹林帯にぴたりと一致する。ドングリやクルミという木の実が豊富で、イノシシ、鹿、クマなどの動物も多く、川にはサケやマスが昇り、海岸にはニシンやハタハタが押し寄せる東北地方は縄文人にとってはパラダイスだったのである。

東北東側のアワの国と西側のヨミの国、神社にある鏡池の意味、ストーンサークルの示す天体観測、製鉄、神代文字など多岐にわたる疑問に答えている。

縄文時代を物々交換の社会と思いたがる学者たちが多いが、石器の原材料である黒曜石の流通が何百キロにも及ぶところからは、流通システム、商人の存在が想起され、何らかの貨幣が存在していた可能性が高い。

縄文海進により本州は琵琶湖、巨椋池、大和湖、河内湖で西南日本と遮断されていたと思われ、西南日本は中国地方も含めいくつかの島によって構成されていたと思われる。

東北の青森県の野辺地辺りが初期の都で、後に宮城県多賀に移ったが、その原始共産制の社会を描写している。

大陸や朝鮮半島からの、農耕民族が流入する以前の日本を知ってほしい。(特に縄文人の末裔である東北人には)

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM