園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(202)(続)運転手

ジャカルタ駐在員はよく遊ぶ。尤もそれはジャカルタ駐在員に限らない。かつてバングラデシュのプロジェクトでは、日本へ帰国できる休暇の際でもシンガポールに居続け、業者の接待で遊んでいる者が何人もいたと聞いたことがある。

ジャカルタでの遊びの主たるものはゴルフとカラオケだったようだ。「〜様だ」と書いたのは私が一度も歓楽街である「ブロックM」に行ったことがないからである。カラオケと言ってもただ歌を歌う場所ではない、若い女性が同席する場所である。

私はゴルフもしない。だから遊びに誰も誘わずの状態だった。この遊びに出かけるのも会社支給の車を利用する。カラオケもゴルフも当然就業時間外のことだから、運転手にとっては時間外手当になる収入源である。実はこの時間外の運転手の手当ても会社が負担していたのである。

私の運転手ママットは私がゴルフにもカラオケにもいかないものだから時間外の仕事がなくて困っていた。そこで、休日にはデパートや日本食スーパーなどに買い物に行くことにした。さらに、ジャカルタ北方の漁港にある市場に魚を買いにも出かけた。女中二人の息抜きもかねて郊外にピクニックにも出かけた。そうこうしても遊びに熱心な人の運転手ほどの稼ぎにはならない。そこで毎月なにがしかの手当を私費で支給することにしていた。

ママット運転手にはいろいろなイスラムの習慣も教えてもらった。インドネシアに関する知識も得た。車の中で二人で「ホノチョロコ…」などとジャワのいろは歌のようなものを一緒に口にして覚えた。

もう一度会いに行きたいと思う。ちなみにこの運転手の名は『ムハムマッド ラ ソノ』という。

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM