園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(201)(続)プンバント

雇った女中(プンバント)の内ププは23歳ほど、イーサは19歳ほどではなかったか。チラチャップという中部ジャワの南側の港町の出身である。多くのプンバントがそうであるように、多くの兄弟、つまり弟や妹を養うためにジャカルタに出てきて女中として住み込みで働いで、給料を親に送金しているのだった。

給料は一部を会社が払うが、不足分を雇い主が個人的に補うのが慣習であったようだ。毎月数万ルピアずつ補助していたように記憶する。コキであるププは既に日本人家庭で働いてきたせいか、日本料理が上手だった。一般的な日本人の主婦よりもはるかに色々な料理を身に着けていた。ただしモスレムなので、豚肉を口にしない。そのため、「とんかつはつくれるけど、味見ができないので味は保証できない」と最初に断っていた。私が事務所で働いている間にアパートの掃除を隅々行い、買い物をしに出掛け、そして洗濯、アイロンがけ、料理をこなすのである。

尤も日中アパートに戻る機会があった時など、クーラーをガンガン利かせた部屋のソファーの上で、のんびりくつろいでいる姿を発見したこともあるが、基本的にはよく働いていた。

買い物に行くにもまとまった金を渡しておくと、レシートとお釣りを持ってくる。ごまかしにはあったことがない。

若い娘なので、きれいな、かわいい服を着せてやりたいと思い、日本に帰るたびに様々な衣類などをジャカルタに運んだ。土日などにデパートに買い物に行くときには目いっぱいのおしゃれをしてお供についてくるのだが、彼女たちはそのお出かけを楽しみにしているようだった。アパートのガードマンたちの視線を集めて、ブランド服を着て車に乗り込むのが嬉しかったのだろう。

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM