「吉本興行」と「芸人」の考え方と行動、大阪人(関西人)の感性がなければ理解できないのではないか

大阪人(関西人)は関東・東北人や九州中南部人・沖縄人とは人種的に異なる。関西弁という言語も独特である。何度も書いてきたことだが、人間はその言語でものを考えるのである。大阪人は大阪弁でものを考えている。そしてその言語を含む文化がある。それらが考え方を決定づけている。従って同じ事象を見聞きしても受ける印象も、それに対する反応も大阪人(関西人)とそれ以外では大きく異なるのである。中国、韓国からの観光客が一番好むのが大阪というのも理由なきことではないのだ。大阪(関西)に古代から大量の中国、韓国(朝鮮半島)からの渡来人が流入したことは歴史的事実なのである。

さて今回の事件では、宮迫が反社会的勢力のところに営業に行き、ギャラをもらったのに「もらっていない」と嘘をついた、また一緒に行った芸人たちに口裏合わせをしたのが発端になっている。関東・東北人は宮迫が『つい出来心で』嘘をついたと思っているだろう。これも前に書いたが、朝鮮では「盗んでも見つからなければ泥棒ではない。見つかってもその時に盗んだものを返せば泥棒ではない」という感覚なのだ(実際に終戦まで朝鮮にいた父に聞いた話)。

これが「嘘をついてもばれなければ嘘ではない。ばれたら謝ればええんや」との対応につながっているように思う。ところが関東・東北などでは、嘘をつく行為そのものが悪いことだとの認識だから、宮迫の嘘が大きく取り上げられる結果になっているのではないだろうか。いわば関西という”常識”の異なるところがあるとの認識が関東・東北にないことが騒動をさらに大きくしているのである。

吉本興業を見てもその特徴が著しい。大崎会長は、

*口頭契約のままでよい

*そういう状況から努力で抜け出してくるのが芸人だ

*「吉本」という名前を使って仕事ができるじゃないか

といったことを話していた。

6千人の芸人が契約してると言っても、その6千人の中からどれが頭角を現すか、人気者になるかわからぬから、とりあえず経費が掛かるわけでもないのだから契約したことにして、仕事のもうけは好き勝手に配分すればいい、との精神でいると思われる。所属芸人のことなど考えている様子は見えない。

産経新聞の7月24日25日に「揺れるお笑いの殿堂」なる記事が出た。その中には吉本興業自身に「法令順守の意識が全くない」ことが問題との郷原弁護士の指摘が載っている。根底に『ばれへんかったらそれでええねん精神』があるのが理解できるだろう。

大阪(関西)という特殊な地域の人間の特殊な考え方、”常識”をそのまま全国区に持ち出してくることに問題の根源がある。

宮迫たちが手にしたギャラを今になって「全国支援者ネットワーク」に寄付した、と吉本興業が発表したが、申し込みを飛ばしていきなり金を振り込んだらしい。同ネットワークはいわば、「そんな汚れた、筋の悪い寄付は受け付けません」とばかりに返金するという。

「金をやる言うたら要らんなんてやつおらへん」との自分の考えがあたかも普遍的な考えだと思い込んでいる愚かなものの行動だと言えよう。だからこそ、振り込んだらすぐさま寄付したと(受け取りを確認せずに)発表したのである。

大阪という地方にとどまるならともかく、全国で活動すべき会社ではないと言えよう。だからこそ、体制派の松本(関西人)と、東京の芸人、北海道の芸人とで意見が大きく食い違うのであろう。“河原もの”と一括りにしてみても、大阪(関西)は特殊なところなのである。だが大阪人(関西人)自身それを分かっていない場合が多い。「大阪(関西)の中の蛙」とでも言おうか。

産経新聞の記事の結びの言葉はこうだ。

「芸能文化評論家、肥留間正明さんは言う。『吉本に公的な仕事をする資格があるのか、という疑問を持たれても仕方がない。所属タレントの管理も行き届かないようでは、連携先も警戒するだろう』」

6千人の所属芸人との間に契約書を作成せず、営業益の分配も恣意的に行ってきたであろう吉本興業はおよそ企業の体をなしていない。しかしその株主にはそうそうたる企業が居並ぶ。そして、その中には殺人的時間外労働を強いたあの電通の名前も見える。吉本の非常識を放置してきた株主の責任も大きいのではないか。そして吉本興業はかつて上場会社だったはずだ。こんな会社が上場基準に合致するのだろうか。上場審査もいい加減なのかもしれない。

「いんでまえ(去んでまえ)」と言ってやったらどうか。

(写真は私が住んでいる仙台市河原町の夏のイベント「河原町マルシェin夏まつり」のポスターである。8月4日(日)の午後だけ河原町商店街を舞台に、内外の気になる店が集まり、並ぶ。遠からん者はやむを得ないが、近くのものは是非ご覧あれ!)

 

 

 


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