園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(199)滞在ビザ

数次ビザを持たない我々は3か月しかインドネシア国内に滞在できない。一度シンガポールなりに出国し再入国と言うことができないわけではないが、正規の滞在ビザ(数次ビザ)を手にするほうが良いに決まっている。

そこでビザ取得手続きをすることになった。アドミの室園の腕の見せ所である。某日、「これからビザの手続きに行きま〜す」との声がかかり、訳も分からず事務所を出発した。ついたところはイミグレーションオフィスのようだった。窓口には多くの人が列をなしているというより群れていた。こんなに人がいたんじゃ何時になるのかわからないと感じた。

業者の人間が付いてきていた。その男は窓口なんかに行かずに事務所のドアを開けるや中に入っていった。どうやらオフィス内の係官たちと顔なじみのようである。ほどなく中から合図があったようで、室園が「入りまあ〜す」と声をかけ、みんなを中に誘導した。中に入ったが大してすることもなかった(指紋をとったかな)。そして室園が「ビザは取れました。外に出てください」と言った。

これだけである。業者に費用を支払って「特急券を買ったんだな」と感じた。その費用には係官への“費用”も含まれていたのだろうと思った。

コンサルを雇って、欲しいものを素早く確実に手に入れるのはインドネシアのビザだけではない。リオデジャネイロオリンピックの招致では2億円プラスの金が動いたと関係者が証言したとのこと。東京オリンピック招致でもコンサルタントに大金が流れていて、JOC会長だった竹田恒和氏に容疑がかかっているとのことである。長野オリンピック招致委員会ではなんと会計帳簿が紛失したとのことだ(証拠隠滅とみてよいだろう)

そのような社会に美しさは感じないが、ある種の“便利さ”が存在するのは確かである。

後に仕事の関係の官庁を訪ね名刺交換をしたのだが、その役職者の名刺には自宅の住所や電話番号も記載されていた。なぜ自宅が…、十分推定できるだろう。表面上だけきれいに取り繕うより正直な気もする。ある意味で日本より奇麗だ。

 


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