在職老齢年金制度の減額条項廃止の財源?

厚生労働省は在職老齢年金制度の廃止・縮小を検討する方針を固めたそうである。働いても支給される年金が減らされることを嫌って働かなくなることを防ぎ、引き続き保険料や税金を支払う「支え手」になってもらう狙いがあるとのことだ。つまり政府は増額する年金給付額よりも働き続けることによって納付する保険料と税金の方が多いと計算しているということである。かつて法人税率の引き下げの時に、その方が企業活動が活発になり却って税収が増えると説明していたのと同じような”()理屈“である。

ところが、「完全に減額をやめれば年金支給額は年1兆円以上も増えるため、財源の手当てなどが課題となる。今後の年金制度改革の焦点の一つになりそうだ」(朝日新聞、6907)とある。

損してもそれ以上の保険料と税金が手に入るからこそ政府が在職老齢年金の減額制度の廃止を考えたのだろう?損を上回るもうけがあるからと計画しながら、ある一部だけを見て損が出るからと損だけを強調するとは…。あわよくば、それを名目にもっと国民から何かを奪おうとしているのだろう。

もう一つの見方もできる。選挙前だから年金減額をやめると言って高齢者を喜ばせることにし、選挙後に年金制度の橙的見直しと称して、年金の支給自体を減額することにすればよいと考えているというものだ。多くの政策にずるさが見える安倍政権だから、そんなことを考えているとしても不思議ではない。

嘘偽りを多用して政治をすれば、政権交代後に責任が追及され、司直の手に…ということも考えられよう。すでに記録文書はできるだけ廃棄して証拠が残らないようにしているがそれだけでは不安であろう。それが総裁三選、そして今や四選のアドバルーンさえ上がり始めた理由なのかもしれない。何やらソ連時代の共産党第一書記という独裁者が終身そのポストを離さなかったのに似てきたようにも感じるが。

 


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