石油開発関係のいくつかの話(雑感)

ちょっと気になった石油開発関係の話題をいくつか取り上げておく。

【ブログへの嫌がらせコメントが激減した】

仙台にきたのは201112月であるが、それ以前から私に対する誹謗中傷ブログ(http://blog.sonodago.com/?eid=994084)ができたり、明らかに石油資源開発の社員(役員?)からと思われる嫌がらせコメントが多数寄せられてきていた。それがこの半年ほどぴたりと止まっているのだ。推察するに、「Погоди!(待ってろよ、覚えてろよ)」との脅迫めいた言葉を送ってきたコメント者のIPアドレス(27.142.227.123)をこのブログで公開したこと、そしてそのIPアドレスが奇妙な趣味のサイトで見受けられることを書いたので、本人が特定されてしまったためではないかと推察している。ちなみにロシア語を知るものだが、私が資材部長をもって早期退職した折に、お別れの言葉を部員たちが小さな紙に書いてくれたのだが、一人「青い鳥を探して」という意味のロシア語を書いてくれた男がいた。励ましてくれたのか、或いは「青い鳥なんか探してもいないよ」と言いたかったのかもしれないが、それはともあれ、YOSUKEの傍にはロシア語を使えるものがいたようなのである。

とにかく、コメントを書いたものがIPアドレスから特定されるとなれば、隠れてしか発言できない卑怯者はコメントしづらいと感じたのではないだろうか。ちなみに長文のコメントを寄せてきていたgosukeIPアドレスは「110.233.119.168」である。私にはその特定技術はないが、わかる人がいるのではないか。たまにはgosukeは別のIPアドレス「119.241.25.41」も使っていたようだった。

【石油資源開発関係】

直近の同社の社内報(215号、20195月)によれば今年の新入社員は13名である。それに前年度の中途採用者2名を加えても15名である。それに対し前年度の定年退職者は11名、そして自己都合退職者(中途退職者)15(最近急増している)を加えると退職者合計は26名に及ぶ。社業衰退を如実に反映している。社内報には、その衰退を作った役員たちの姿もちらほら見えるようだ。

海外事務所をシンガポールに新設した。新たなビジネスを始めるのかといえばそうではない。カナダでのLNGプロジェクトに失敗したためにLNGの調達ができなくなり、見切り発車した経営判断ミスである相馬プロジェクト用のLNGの別途手当てが必要になったためである。いうなれば、失敗のしりぬぐいのためのコスト増の“見える化”された結果のようなものである。

アバディーン事務所は英領北海におけるたった一つの事業のために、ノンオペレーターであるにもかかわらず設置した海外事務所である。オペレーターであればコンソーシアムの管理費で賄えるが、これは石油資源開発の持ち出しのはず。多くのE&P要員の”失業対策事業的”技術検討をせざるを得ない已むに已まれぬ事情が垣間見えるようだ。もっともトップにはそのことは伏せてあるのかもしれないが。また、ロンドン事務所の閉鎖は北海におけるE&Pからの事実上の撤退(現在の一つを除いて)を示しているのであろう。決して積極的な事業展開などと思ってはならない。

さて、事業計画と予算だが、事業計画には、立派だからではなく、書くべきことがない。予算についてはある。気化LNGの販売量が前期比32%減となっているのだ。相馬のLNG受け入れ基地が完成して販売量が増えるかと思えば大きく減少する。ガス需要が増大するとの確かな予測があったればこそ巨費を投じて相馬LNG受け入れ施設を建造したはずなのに販売量の大幅な減少とは何だ。ガス需要見込みが”嘘”だったのであろう。かつてもパイプライン敷設計画のたびに楽観的(粉飾的)ガス需要ポテンシャルが語られたように記憶する。企画室、営業本部の罪は重い。一方、親会社株主に帰属する当期純利益では、前期に対して約23%減少である。

経営の失敗は歴然たるものがあり、将来ビジョンには欠ける。退職者が増えているのが極めて自然に見える。設立以来、役人社会と同様に失敗の責任追及をしてこなかった会社の根本を改めるべきだろう。懲罰を受けたものが役員になる様はまさに官庁人事のようだ。

【国際石油開発帝石の株主総会議案変更】

わずか前の決算役員会で決めた次期役員構成案を株主総会直前に変更したのは国際石油開発帝石である。それ自体はどうということはないのだが、その社外役員を辞退するとしたのは今まで社外役員だった岡田康彦である。今まで興味をもって役員がどんな人かなどと見ていなかったが、はて、いかなる人物かと調べてみた。なるほどなるほど、大蔵省出身で環境省事務次官を務めた人で、多くの肩書を持っているようだ。その写真が某弁護士事務所のHPに載っていた。年寄である。いや相当の年寄りに見えた。「異議なし」の声だけでよいなら大丈夫かもしれないが…、と感じるほどであった。国際石油開発帝石がいくら殿様商売の会社だと言っても、社外役員といえどもバリバリ働く世代を中心に据えたほうが良いと感じた。しかし、この岡田康彦、実はそれほど高齢の人ではなかった。

それにしても、旧石油公団などからの流入も含めた天下り役員比率を調べてみたほうが良いのかもしれない。

【国際石油開発帝石がインドネシアでLNGプロジェクトを】

ただでさえ、利益が出ないだろうオーストラリアのイクシスLNGプロジェクトが出荷を始めたばかりで、約5兆円とも言われるイクシスへの設備投資にかかわる融資返済もスタートするのにもかかわらず、インドネシアのチモール島の南沖合アバディのLNGプロジェクトを今度は2兆円をかけて行うとの合意をインドネシア政府としたとのことである。

https://asia.nikkei.com/Business/Companies/Japan-s-Inpex-to-build-18bn-onshore-LNG-project-in-Indonesia

マハカム沖の契約終了の後、交渉中というだけで長期間が経過し、インドネシア側から廃山費という債務の履行を迫られていると推察される弱い立場なるがゆえに、不利な約束を受け入れてしまうのではないだろうか。経済性の観点から洋上LNG製造施設を建造してそのままLNGを輸送することを計画していたにもかかわらず、インドネシア政府に要求されるままに”無駄コスト”が莫大な陸上施設を関連インフラなど存在しないチモール島に建造するとは、よほど、抵抗すらできない立場にあるということだろう。それにしても35%の権益を持つロイヤルダッチシェルが良く認めたものだと驚いた。

しかし追うように出たアバディLNGプロジェクトの国際石油開発帝石とインドネシア政府による契約締結のニュースには、35%の権益を保持するロイヤルダッチシェルが権益売却を進めているとの情報が含まれている。

https://www.reuters.com/article/us-lng-indonesia-inpex-c/inpex-indonesian-government-sign-abadi-lng-development-agreement-idUSKCN1TH039

イクシスLNGプロジェクトにおける、初期での大阪ガスの特損処理、そしてLNG生産時においてのトタールの権益売却がそのプロジェクトの商業性のなさに起因するものだということは素人にも直ちに理解できよう。そして今回はアバディLNGプロジェクトに関するインドネシア政府との基本合意に際してのパートナー、ロイヤルダッチシェルの権益売却である。いずれも石油開発業界のメジャー、LNG業界のメジャーの権益売却(一種の撤退)なのである。両社ともパートナーとしてプロジェクトの内容そして経済性を熟知している会社だけに、その判断を見る限り、国際石油開発帝石が商業性など犠牲にしてプロジェクトの実行だけを志向していることが明らかなようだ。民間会社の衣装をまとったお役所なのである。

まるで、赤字店舗を抱えたまま次々に新規店を展開して見かけをよくする居酒屋チェーンやキャバレーチェーンのようなビジネスパターンに、プロジェクトの結果や経済性にかかわらず、作ればいいんだという役人の行動パターンを感じざるを得ない。派手に見せてはいるが実態は既に破綻している可能性もある。一般株主や、いずれ付けを税金で払わされることになる国民があまりにも気の毒である。

それはそうとして、このニュースを株主総会直前に流すのはまるで選挙対策にニュースを利用する政府のようではないか。さすが政権運営、政治に精通した天下りが経営する会社である。総会での質問をこっちに集中させようとの企てか。

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM