基本認識に誤りのある櫻井よしこ

トランプ米大統領が安倍晋三首相と大相撲観戦に来る日に国技館に出かけ、そばの席に陣取り、トランプ大統領に手を思いっきりさし伸ばして握手を求めたミーハー櫻井よしこにはがっかりした。国家基本問題がああの、正論がどうのというなら、そんなみっともない真似はしなければよいものを…所詮は小者か。

その櫻井よしこの『美しく勁き国へ』というコラムが63日の産経新聞に掲載されている。タイトルは「改憲で令和乗り越えよ」だ。安倍晋三首相の改憲は「自衛隊を日陰者でなくす」というのが目的ではなかったか。「令和という時代を乗り越えるために必要」なものとは初めて聞いたが。なんだか「安倍一家内不一致」と言われそうな感じではないか。

さて話はいろいろ書いてはいるがとどのつまりは改憲しようということである。そんなことはさておき、国家基本問題研究所なる大仰な名前の組織の理事長とも思えぬことが書いてある。

「日本は米国一強時代の下で安寧の30年を過ごした。自然災害は多発したが総じて豊かで平和な時代だった。しかしこの平和は日本自身が勝ちとったものではなく、米国の庇護(ひご)によって実現されたと言ってよい」

櫻井よしこは日米安保条約が米国が日本を守るために「親切」で締結したと考えている、いや国民にそう思わせたいようだ。

まず米国を中央に置いた世界地図を広げてみるがよい。米国の東には大西洋が広がり、そのさらに東にはヨーロッパ諸国がある。眼を西に転ずれば、米国の西には太平洋が広がり、その先には日本がある。ヨーロッパ諸国の東にはついこの間まで東西冷戦の相手だった核大国ロシアがある。西の日本のさらに西にはこれまた核大国かつ社会主義の中国がある。つまり米国の東西は地政学的に対称的になっている。

さて、米国は自国の安全のために大西洋と太平洋をいわば城の堀のように自国の管轄下に置こうとした。そのための橋頭保として堀の向こう側にヨーロッパ諸国及び日本という同盟国を作って2大核保有国に対峙させたのである。東にはNATO軍を配置した。そして西では元占領国である日本と日米安保条約を結び、日本の防衛を表向きの姿として自身、すなわち米国の防衛策としたのである。

米国の庇護?愚かな冗談を言っちゃあいけねえ。

日本に軍事産業が育たない。それも、日本を強くして米国を守らせるのは必要だが、日本が日本独自で軍事力を増強できるようにはさせないとの米国防衛策の基本があるからに他ならない。どうせ米国製兵器を買うにきまっているからとヨーロッパの軍需産業が防衛省への売り込みさえ無駄だとしてしないと聞く状況からもそれは常識ではないか。

ともかく、トランプ大統領と握手したかった櫻井よしこは、中国国家主席との握手とツーショット写真に有頂天になった旧民主党のカス議員と同レベルに見える。

 


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