地方紙の地方文化欄のような山上直子の「大阪特派員」

産経新聞に「大阪特派員」なる記事が時折載る。何度かこのブログで取り上げた山上直子の筆になるものだ。どうも迫力がない。というより気力がみなぎっていないように感じる。

528日のタイトルは『消えゆく妖怪 観光資源に』というものだ。昔から狐狸妖怪の類という。妖怪とはいわゆる化け物の一種だ。実存のものではなく、森や家陰の暗がりへの恐怖心が想像を呼んだものであろう。現代のように暗がりを探す方が大変な世の中にあっては妖怪など想像するものなどいないのではないか。それを人間心理の面から追求しようというならともかく、「こんなヘンテコな妖怪がいてましてん」を紹介するのでは、それは見世物小屋が取り扱うレベルのものである。

山上直子の結語を紹介しよう。

「昔話や伝承は文化の宝庫だ。全国的な観光促進策に妖怪再発見ツアーはどうか。失われつつある文化や風習を見直すきっかけになるかもしれない」

どうして「文化の宝庫」なのかが分からない。「昔話や伝承は文化の一つだ」というなら反対はしないが。妖怪再発見ツアーが観光促進策?「あの山にある岩に穴が一つ空いてるやろ。あれも昔の人は一つ目岩ゆうてな、えろう怖がったんやて」と説明をしたとしても「さよかぁ」で終わりであろう。どうも無理やり作った結語のように見える。

地方新聞の地方文化記事ならともかく、全国紙の文化欄には落第か。

外国にある程度長く居住して初めて日本が分かる。関西圏の外を経験して初めて関西圏が分かるのではないだろうか。どうやら大阪から見た京都、京都から見た大阪といった程度の文化認識になってはいないだろうか。今少し視野を広く、知識を深く、考察を重ねる努力を望みたい。

 


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(88)人事考課を書き換えさせた石油資源開発人事部
    名無し (10/15)
  • 国際石油開発帝石(インペックス)は経営行き詰まりなのか?それを暗示する現象(2)
    名無し (08/20)
  • 園翁自伝(石油資源開発時代回顧録)(132)ホテル代の踏み倒し
    No use (07/25)
  • 論理の誤り―纏向遺跡と桃の実の年代
    No use (07/24)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    No use (07/24)
  • 『人麻呂の暗号と偽史『日本書紀』〜萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉〜』を電子出版化した
    ふひと (07/11)
  • 国際石油開発帝石のイクシスプロジェクトは「大失敗」?!
    高松 和弘 (06/27)
  • 起きる確率の高い南海トラフ地震の被害額が1,400兆円以上と言うなら
    toshi (06/14)
  • 決裁文書の事後改竄は単なる文書管理の問題ではない
    giinnokoe (06/01)
  • (続)石油資源開発の新役員布陣が発表されたが―身体検査は大丈夫か?
    名無し (05/28)

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM