『日本国記』そして幻冬舎、どちらもお粗末か

「(推古二十八年)…十二月庚寅朔、天有赤氣、長一丈餘、形似雉尾。是歲、皇太子・嶋大臣共議之、錄天皇記及國記、臣連伴造國造百八十部幷公民等本記。

廿九年春二月己丑朔癸巳、半夜、厩戸豐聰耳皇子命薨于斑鳩宮」

これは『日本書紀』の推古紀の記述である。聖徳太子が蘇我馬子大臣と共に、公式の歴史書である『天皇記』及び『国記』を作成したことを記している。この記述の位置から、このことが聖徳太子暗殺の原因となったと推察されるのだが、詳細は拙著『太安万侶の暗号シリーズ』及び近著『北魏再興国家としての日本』(Arakahi Books,キンドル版)を参照願いたい。

「国記」と言う名前がそれほどの歴史と重みをもつ存在であるのに、佐藤浩市を「三流役者」と呼んではばからない百田尚樹と言う”作家”が何と『日本国記』との、大それた名前の本を出版した。このような名前は”まともな”作家なら遠慮して使用を避けるものである。『萬葉歌集』と言った本など出版する歌人はいないのではなかろうか。ともあれ、そのような名前を使った百田尚樹には作家がわきまえるべき常識が不足しているのではないかと感じる。しかし作家が誉められない著書名を提案した時に、良識に照らして意見をし、より相応しいものに替えさせるのは出版社の役目であろう。しかし『日本国記』は出版されている。そしてその出版元は幻冬舎だ。これからは三流作家と三流出版社と言うのが実体なのかな、と感じる。

そして、『日本国記』にはコピペが疑われる個所があるとのこと、それを指摘した某作家に対し、幻冬舎の見城社長はその作家の著書の実販売数をツイッターで公表するという、悪意による低品格な対応をした。不文律ではあるが出版業界ではタブーなことであろう。幻冬舎はお詫びの文章を出したけれど、覆水は盆に返らず、社長は出版界を去るべきだと思う。幻冬舎など会社をたたんでもよい。そういう厳しさが必要なのではないか。

日本国民も幻冬舎なるものがとんでもない出版社だということに気づいたことだろう。勿論作家から見れば猫マタギと判断する代物であろう。

 


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