月間HANADAの『天皇の政治利用』

「北方領土を戦争で取り返すのはどうだ」と元島民たちに問いかけたという丸山穂高議員がその発言をした酔っ払いの喚き状態と言うのが恥ずべき事柄ではあるが、言ったこと自体は真面目に聞いてあげてもよいことだろうと先日のブログに書いた。丸山議員は「戦争をしよう」と言ったわけではないだろう。ところが最近この発言が憲法違反だという声がしてきている。憲法には戦争放棄がうたわれていて、国会議員を含む公務員には憲法遵守の義務があるからだという。

しかし、「軍備」を持たないとする憲法のもとで、兵器を持つ自衛隊が存在するのである。「自衛隊を持ったらどうですか」と言ったのではなく、現実に保有しているのだ。丸山穂高議員の発言など次元の異なる問題であろうが。

さて日本国憲法には

【第四条一項】 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

という条項がある。これを受けて、天皇を政治的に利用してはならないとされている。

月刊HANADA6月号の見出しを見れば、右端の特大見出しに「昭和天皇は安保改正に賛成だった」とある。安保改正はまさしく政治的案件である。天皇にも内心の自由があるだろうからいろいろお考えになるのは構わない。しかしそれを公にすれば、政治にかかわる発言なり行動をしたことになる。もちろん他人に見せない日記の類に思いのたけを書き綴るのも自由だろう。

ところが天皇の個人的な意見を非公表資料から探し出し公表する輩がいる。公表され、政治と結びついたらそれこそ政治利用であり憲法違反だ。翻ってHANADAの見出しを見れば、天皇が政治的な「安保改正に賛成」との意見を持っていたと公表していることになる。これが安保改正派の力になるなら明らかに天皇の政治利用である。他の執筆者にも森友学園(塚本幼稚園)を視察したり、講演に行ったりした人の名前が見える。偏った雑誌と言わざるを得ない。

 


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