男系子孫には同一のY染色体が継承される

天皇は男系男子でなければ継承できないというのは決まりのようだ、それも意味のある。産経新聞の「正論」欄に動物行動学研究家の竹内久美子が『天皇が男系男子の理由を説く」との一文を寄せている。極めて分かりやすいので肝心のところを引用しよう。

「人間は22対の常染色体と一組の性染色体を持っている。性染色体は女でXXで、男でXYという状態だ。常染色体と、女の性染色体の場合は対になっているので生殖細胞がつくられる際に交差が起きる。染色体のどこかに切れ目が入り遺伝子を交換するのである。ところが男の性染色体であるXとYは、対になっていない。そのため交差が起こらないのだ(ただし厳密には、最末端部分では交差が起きるが、その他の部分では起きない)。よってYは父から息子へまるまる一本、ほとんど変化することなく受け継がれる」

つまり男系男子でつないでいけば子子孫孫に至るまで同一不変のY染色体を伝えていけるのである。男系男子による血統の継承に意義のあることが分かるだろう。基礎知識が不足の者たちは男女差別の何のというが自然は男女を差別したのではなくて区別したのである。異なるからこそ変化が生まれ進化が起きるのだ。

さてそんな明快な説明をする竹内久美子も歴史は詳しくないようだ。126代の天皇がすべて男系なことが世界でも稀有なことだとしている。「それが事実ならば」と言う前提を付けることを忘れたようだ。そこが残念でならない。勿論は“万世一系”など政治的意図に基づく”お話”であり事実ではないことははっきりしているのだが。天皇陵と呼ばれ、宮内庁によって「比定」と言う名の”割り振り”をされた陵墓類の調査を許さず、DNA鑑定もさせない対応からも、万世一系なるお話の証明を忌避しており、「万世一系」が”虚構”であることを逆に証明しているように思える。

 


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