安倍首相のために八面六臂の阿比留瑠比

安倍首相への産経新聞単独インタビューの当事者となったり、「悪魔」発言をとりつくろったり、今回は北朝鮮の金委員長との「条件なしの階段」発言のフォローなど安倍首相の発言の補足、正当化、解説をはじめ、朝日新聞をこけ下すという代理行為に至るまで阿比留瑠比は忙しく活躍している。ただ公正な位置での記事ではないのでその文面には苦心の後だけではなく、無理なこじつけなども頻繁に見受けられる。これほど尽しては、親分がこけたらどうなるのかと心配になるくらいだ。今更抜け出せない境遇にあるのだろうとは推察するのだが。

さて、産経新聞(59日)の「極言御免」欄の見出しは「首相『条件つけず』真意とは」だから安倍首相の発言の援護目的の解説記事と言ってよいだろう。面白い部分は多いようだ。

「従来、首相は『対話のための対話では意味がない』と繰り返し述べてきたが、その言い方をここにきて転換したのはなぜだろうか」

とまず記事のテーマを書くが、そんなもの、選挙が近づく状況の中で少しでも外交でポイントを稼ぐためには金委員長と直接会談ができればと考え、会談に関する条件を低くどころかなくしたのだろう。金委員長とはトランプ米大統領、習近平中国国家主席、プーチンロシア大統領、そして韓国の文大統領さえ直接面談しているのである。厚いメッキが施されているとはいえ「外交の安倍」と見えを切る以上は直接面談くらいはなければ具合が悪いのである。

しかし阿比留瑠比は別の点から解説に入る。

「産経新聞は原川貴郎記者の署名記事で「政府筋」の話として、金氏が2月下旬の2回目の米朝首脳会談でトランプ氏に対し、日朝間の課題として拉致問題があるとの認識を示し、首相と「会う用意がある」と発言したと指摘した」

この話は、2月の米朝首脳会談の内容を日米首脳の電話会談で安倍首相が聞いたとされるものを、安倍首相から聞いた政府首脳からさらに早川記者が聞いたというものであろう。伝聞の伝聞のような、いわば伝達ゲームでのような正確性が急激に減衰するものを書いただけなのに、それを早川記者の署名記事だとわざわざ言及する判断が奇異である。早川記者のスクープでなどないことは、同様のニュアンスの話が日経新聞も出ていると阿比留瑠比自身が書いているから確かだ。続く、

「そのうえで、こうした金氏の考えをトランプ氏から聞いたことが、首相の踏み込んだ発言の背景にあると分析している」

この程度を「分析」と言う“軽さ”は置くとして、金委員長が日朝の課題として拉致問題があると認識していると言っているならば、なぜ「拉致問題を話し合うための会談」を設定しないのだ。相手が課題を認識しているのに「課題に触れずに、無条件に会いましょう」と言うのだから、裏に別の事情が隠れているとみてよいだろう。ひょっとすると拉致問題の現状を正直に語られては困るのではないかとさえ思えてくるではないか。確かに、噂では拉致被害者はすでに全員死亡しているとも言われているのである。それが表に出ては選挙対策上困るという判断が働いているのかもしれない。拉致問題解決を困難にしているのはひょっとしたら日本政府なのかもしれないのである。

退位も即位も新元号もこの時期の出来事はすべて選挙を睨んでの行動とみるほうが良いのかもしれない。それにしても産経新聞は罪深いことをしているように見える。

 


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