現代の「穢多」を作るべきではない

4月18日に東京電力ホールディングは今月から始まった新たな在留資格「特定技能」の外国人労働者を、廃炉作業が行われている福島第1原子力発電所など原発での作業で受け入れる方針を明らかにした(産経新聞)。それも単純労働を担当する「特定技能1号」の外国人を主として廃炉作業に従事させようとしているようだ。改正出入国管理法の審議・採決段階ではもっともらしく見せるためにメディアも「外国人材」などとさも特別の技能を持った外国人の導入とのイメージ作りをしていたが、現時点でははっきり「外国人労働者」と表記している。

日本人がきつい仕事も汚い仕事もしたくないと3K業種を敬遠する関係でそのような仕事を担当する日本人が激減した。今まで日当を上げることで集めてきた人員も、いよいよ本格的な廃炉作業となれば、放射能のレベルは段違いになる。報酬をいくら積んでも応募する人などいなくなるのではないか。試しに東電社員にやらせてみればどうなるか。おそらく退職者の山ができるだろう。だからこその外国人労働者の投入と聞けば、なぜ安倍内閣が外国人導入を急いだのかの理由が東電の要請によるものだったのかと思い当たる。

江戸時代までも、一般人が忌避する屠殺や死刑執行、死体処理などを穢多・非人に担わせていた。誰もが忌避する傾向の強い原発の、しかも事故で破壊され、制御できぬ中での廃炉作業はまさに一般人の忌避する対象となる作業であろう。

私は、危険な作業だから外国人労働者で、という考え方を支持しない。東電が起こした事故なのだから東電社員で対応するのが本筋ではないか。そしてこのような事態となる可能性がある原子力発電など速やかにやめるべきだと思う。

なお、東電以外の電力会社が「特定技能」名目の外国人労働者利用の計画なしと答えたところに、破壊された原発廃炉作業だからという理由が明らかなように感じる。

“現代の穢多”などを作ってはならない、しかも外国人ならと考えるのは卑怯の極みではないか。「アンダーコントロール」などと嘘を平気でついた日本(首相)はそもそも卑怯なのだが。

 


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