政治部長の政治的記事

4月21日に行われた衆院大阪12区と沖縄3区の補欠選挙で自民は敗北した。これを一面トップで伝えた産経新聞(4月22日)には産経新聞政治部長、佐々木美恵による「自民は堂々と改憲訴えよ」との署名記事が並んでいる。冒頭は、

「今回の統一地方選は夏に行われる参院選の前哨戦として、政権運営に対する評価を測ると同時に、各党の地方組織の伸長を競う意味合いがあった」

である。しかしそう書きながら、沖縄と大阪での補選で自民が破れたら、

「これらの選挙は注目されたとはいえ、地域事情を反映した結果だ」

と選挙の性質が異なったがごとく言い訳めいたことを書いている。そもそも小選挙区制では小選挙区という名の通り、小さな地域の代表として衆院議員が誕生するのである。その意味では沖縄3区と大阪12区だけを地域事情というわけにはいくまい。どの選挙区も地域事情の影響を大きく受けるのである。おそらくは、自民党の敗北の影響を薄めようとの、産経新聞政治部長の政治的配慮だったのであろう。

衆院補選では敗北したが地方議員選挙では自公は堅調であった。これを受け佐々木美恵政治部長は、

「地方議会で党勢を伸ばしたことを受け、自民党は政治決戦で堂々と憲法改正の必要性を訴えるべきではないか」

と結んでいる。

衆院補選は補選とは言え国政選挙である。その国政選挙での敗北を、それは地域事情が原因だからと無視し、地域事情に密接な地方議員選挙の勝利をもって、国政の中でも最重要事項である憲法改正と結びつけるとは…、この政治部長は質が落ちる。”政治的”ではなく”客観的“判断ができ、そして書ける人が相応しいと思うが。

「我田引水」ならぬ「彼田導水」もやはり公正なものではないだろう。「政治的配慮」が実は「功利的配慮」であることとともに認識を保ち続ける必要があろう。

 


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