加地伸行は大丈夫には見えない

産経新聞(3月25日)の「古典個展」欄は加地伸行の「質疑より国民守る行動を」と題する一文である。近年論理が歪(いびつ)であり、”老害”を感じさせることが多いが今回のこの一文もかなり程度がひどい。意見をしてくれる友人を持たぬのであろうか。多少コメントを加えよう。

NHKが放映している予算審議の内容に関して、

「その内容の責任は、与野党を問わず、質問者側にある」

と書いている。加地伸行が、予算審議における内容に回答者の責任を考慮しないところがまず異常であろう。

「野党の質問は、質問というよりも、政府の失態を引き出そうとする厭(いや)がらせが多い」

とも言い切るのだが、回答者側(政府側)の答弁におけるはぐらかしや虚偽という”安っぽい党利党略“については言及しない。公正な第三者としての考えがすでにできず、思い込みがすべてを凌駕している感がある。

そして予算委員会での問題のテーマが、厚生労働省所管の賃金構造基本統計等(とう)の諸統計作成において、法令通り行われていなかった結果、給与に影響(最低賃金の決定など)があったことだとするも、

「この話、老生、なんのことやらよく分からない。というのも、この種の統計の結果が、多くの人に対して現行の諸給与に影響を与えているとはとても思えないからである」

話の内容が分からなければ、それに結論めいたコメントなどしなければよいものを、わからぬけれど意見を書くところに、加地伸行個人の資質にかかわる問題が見える。自分が理解できぬ問題は下らぬ問題、そして統計の目的も重要性も理解できぬまま、統計データを国会で議論することが無駄という。そして、

「嘘だと思えば、今すぐアンケートでもしてみることだ。その統計に関心のある人が半数を超えることなど絶対にない、と断言しておこう」

とまで言う。物事の重要性とアンケートに見る関心度とをリンクさせるなど愚者の言うことなのだが。ならば、この”老生”の専門とやらの論語なりに関する興味をアンケートで問うてみるがよい。大多数は興味なしと答えるであろう。しかしそれは論語の重要性を否定することではあるまい。

まるで「論語読みの論語知らず」を思わせる加地伸行の作文にはあきれるばかりである。

この加地伸行の”雑文”は以下のURLで確認できる。読んで役立つものでも、国会審議の役に立つものでもないが、もしも読んでみたいという方はクリックしてみたらよいだろう。

https://blog.goo.ne.jp/chorinkai/e/459decfcff56ec3c7fbe9df2248e3909?fm=entry_awp

 


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